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バッティングレボリューション(アルファ・ユニット) [Wii]

これは野球を題材にしていながら
ゲーム画面に人が全く出てこないという事で
発売前にちょっとだけ話題になった作品なんですが、
本当のところは「Wiiでバッティングセンター」的なゲームである
と言えば納得いくのではないでしょうか。

bat2.jpg
(的当てのパネルがシュール)

じゃあ正式タイトルに付いている「(社)日本野球機構承認」って何なのよ
と思われる方も少なくないでしょう。
人が居ないのなら球場?とも思いそうですがそうではなく、
プロ野球12球団から主力級投手が3人ずつ実名で登録されており
彼らのデータを反映した投球を「マシン」がするという事なんです。
ちなみに承認が必要であろう部分はそこだけです。
球場は架空の物ひとつしかありません。

bat4.jpg
(カープ三人衆。ルイス様(涙)

bat5.jpg
(永川風マシン・・・いわゆるエースロボット(違)

ここまで読んで
手抜きの駄目ゲームだろうと思われても
それは無理のない事であり
自分も最初はそのように考えておりました。
しかしながら、
遊んでいるうちに考えが変わってきたのでした。

そうそう、
本作はリモコン後付機器であるモーションプラスに対応しているのですが、
これの有無で評価はものすごく変わります。
リモコンだけでもプレイは出来ますが、
それだと単なるタイミング合わせゲームでちっとも面白くないです。
しかも
センサー外に出ると挙動が怪しくなるため
快適に遊べる立ち位置が限られてきますし、
テレビもある程度の大きさがないと・・・みたいな感じで
このゲームを楽しむには
乗り越えるべきハードルがいくつもあるのです。

何とかモーションプラスなどの環境を整え
プレイを始めるとすぐに気づくことがありまして、
それが
バットがボールになかなか当たらないという事であります。
序盤は嫌になるほどかすりもしないです。
たとえマシンが100キロのストレートだけしか投げてこなくても。
なので
気が長くない人ならばこの時点でクソゲー認定してしまいかねません。
ですが
頑張って空振りしまくって目や身体がこのゲームに慣れてくると
だんだんバットにボールが当たるようになり、
そのうち良い当たりも出るようになってきます。

bat3.jpg
(バッティングの直後にスイングの軌道が表示されるので微調整すべし)

こうなると
このゲームが意外なほど面白いことに気づくでしょう。
そしてプロ選手にも挑戦するようになり、
速いだけの投手より緩急を使える投手の方が攻略しづらいことや
ロッテの渡辺俊介投手が活躍している理由などを身をもって知るでしょうし、
その渡辺のシンカーをうちあぐむことで、
昔からの野球好きならば
阪急の山田久志投手が300勝したことにも納得できるのではないでしょうか。

ただ問題点がホント多いソフトでして、
上に挙げた事以外にも
芯でとらえるとやたらと打球が飛ぶ(スタンドインもしょっちゅう)ことは
ストレス解消にはなるけど善し悪しのように思いますし、
フリーバッティングモードでは通算成績が表示されるのに
前にさえ飛べばヒット扱いになってしまう事なんかは
下駄を履いて三割打者にしてもらうなんて大きなお世話だと思ってしまいました。
このモードでは投げ方や球速・球種など好きなように投手を作ることもできるのですけれど、
お題をクリアしていかないと新たな変化球やらがオープンしないので
水原勇気(もどき)などを作るには結構なプレイ時間を要してしまい、
そんなことをケチケチするんじゃないよと不満に思いました。

bat6.jpg
(モード選択画面)

とまあ
数ある困難を乗り越えられて
贔屓球団以外もくわしいような野球好きならば
末永く楽しめそうなゲームではありますが、
正直なところ
定価も高くないんだし容量も少なそうなんだから
実名抜きにしてWiiウェアで出せば良かったのにと思いました。


(社)日本野球機構承認 バッティングレボリューション

(社)日本野球機構承認 バッティングレボリューション

  • 出版社/メーカー: アルファ・ユニット
  • メディア: Video Game



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TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS(カプコン) [Wii]

この作品は以前紹介した
タツノコ VS. CAPCOM クロス ジェネレーション オブ ヒーローズの海外版を逆輸入したものですが、
わざわざ国内でも出すと言うだけに
いろいろと変更点があり、
2と言うには物足りないものの
Ver.1.5くらいには変わっております。

まずキャラクターの追加。
タツノコ側が
コンドルのジョー(ガッチャマン)、ヤッターマン2号、テッカマンブレード。
そしてカプコン側は
フランク・ウェスト(デッドライジング)、ゼロ(ロックマンX)。
タツノコが3人なのは
ハクション大魔王が居なくなったためだと思われます。

ヴァージョン一個前という感じの前作は
一人用だとラスボスが強すぎて
下手っぴにはガンちゃんを混ぜないと
エンディングを見ることすら至難という変なバランスだったのですが、
その辺りも地味に改良されており
遊びやすくなっております。

本作の特異な部分として
ヴァージョンアップ版でありながら、
海外での大人の事情(たぶん版権)から
前述のハクション大魔王が居なくなったことをはじめ、
ミニゲームの撤去、
キャラクターごとのBGMを撤廃など
劣化部分も少なからずあるのが恐ろしいところなのですが
エンディングのアニメが止め絵に変わった部分に関しては
カプコンゲーム漫画で国内ファンにも知られる
UDON ENTERTAINMENTが止め絵を担当しているため
これはこれで楽しめました。

それはさておき
そういうちょっとした不満も吹き飛ばす魅力をもつのが
Wi-Fi対戦モードでしょう。
へたれゲーマーとしては負けてばっかりなんですが
それでもCOM相手よりは面白く、
対戦相手がライタンを使ってきた際などは
笑いながらプレイさせて貰いました。

ちなみに
うちは無線LANで
「Wiiの間」のムービーは五回に四回は途中で切れるし
ウェアのDLも何度か失敗してようやくという有様の接続状況なんですが、
それでも結構普通に楽しめます。
通信対戦で気になるラグもさほどではありませんでした。

海外で先行発売されていることもあって
昼間も海外のプレイヤーと遊ぶことが出来、
今のところなかなか対戦相手が見つからないなんて事はありません。
対戦ゲームで問題になりがちな
勝手に切断するプレイヤーも
そうしていると接続が悪くなるという対策がなされています。

ゲーセンだと負けるごとに100円ですし、
過去にもサターンやドリームキャストなどで
電話料金を払ってまで対戦格闘ゲームをしていたゲーマーがいたことを考えると
ありがたい時代になったもんだなと思います。

と言いつつ
ヴァージョンアップ版否定派の自分は
カプコン通販限定特典のシークレットファイルに釣られて(まさにオッサンホイホイである)
買ったという訳なんですけれど、
思っていた以上に面白い作品でした。

cap.jpg
(そのシークレットファイル。小冊子ゆえ過度の期待は禁物だが以前のを編集していた方へのインタビューが面白かった)

cap2.jpg
(ネタなんだろうけどムテキングとなるほど君がいいなぁ)





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ウイニングイレブン プレーメーカー 2008(コナミ) [Wii]

サッカーゲームを代表するシリーズのひとつ、
ウイニングイレブン。
ライバルだったナムコやセガの作品に競り勝ち
着実に進歩していった作品ですが、
そのコナミからサッカーゲームの枠を広げるような作品が登場しました。
それがこのプレーメーカー(通称Wiiイレ)です。

ウイイレにしろ海外ものにしろ、
現在隆盛を誇っているサッカーゲームは
どれも従来の物の進化系というべき内容で、
面白いサッカー「ゲーム」なのは確かです。
ひるがえって本作は
サッカーゲームの「サッカー」部分をより重視しているような印象を受けました。

似たアプローチは過去にもありまして、
ナムコあたりはかなり試行錯誤しつつ
一人称サッカー「リベログランデ」や
オフザボール(ボールを持ってない時)のAIにこだわった「フットボールキングダム」
なんて意欲作も出しておりました。
しかしながら
前者は間が持ちづらく後者は完成度を上げきれずで
残念ながら定着せずに終わりました。

そこで本作です。
ヌンチャクとリモコンを使うことによって
ボール保持者を動かしながら
持っていない選手に指示を与えて
フリーランニング(時に無駄走り)させたり
空いたスペースに走り込ませたりして
攻撃のタクトを振るうという、
サッカー観戦をされる方なら経験したことがあるであろう
「何でがら空きのスペースを使わないかなぁ・・・(ため息)」
という鬱憤を自らの手で解消できるという
好きな人にはたまらんシステムなのです。

ネットではリアルタイムストラテジー
(半熟英雄や大籠城みたいなターン制じゃないシミュレーションゲーム)的
という評もあったりして
なるほどそういう見方も出来るなとは思いますけれど、
個人的にはサッカーゲームの新境地と言って差し支えない作品だと思います。
本家ウイイレやEAに対抗できるよう育てていただきたいものです。

と言いつつ
プレーメーカーは評判はともかく売り上げ的には大苦戦してまして、
本家の操作方法を取り入れて何とかシリーズが続けられているという状況です。
しかも
最新作ではクラコン付きまで出たりして
だんだんと本家ウイニングイレブンに吸収されつつある感が否めません。
こうなった原因を考えてみると
往々にして保守的になりがちなシリーズのファンによる抵抗が予想以上だった事は大きいでしょう。
ただ、
彼らを取り込むための保険のつもりだったのか
ウイイレの要素が薄かった第一作のタイトルに
「ウイニングイレブン」を冠してしまった事こそが一番の失敗だったのではないかと思うのです。


ウイニングイレブン プレーメーカー 2008

ウイニングイレブン プレーメーカー 2008

  • 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
  • メディア: Video Game



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朧村正(マーベラス) [Wii]

今年も何やかやとゲームを遊んできましたが、
ベスト作を一つ挙げろと言われたら
本作を挙げたいと思います。

この作品は
「プリンセスクラウン」(セガサターン・アトラス)の神谷氏が率い
3D全盛時代の中ひたすら2D表現にこだわってきたヴァニラウェアによる
和風時代物アクションゲームです。

mura.jpg
(キャラも背景も好み)

PS2で出していた二作品も美麗でしたが、
それまでのファンタジー色から一変して
元禄時代の日本を描いた本作も
敵味方の人物、刀、小物、食事、動物、妖怪、背景に至る
隅々にまで気配りが行き届いた作品となっています。

mura3.jpg
(食事のグラフィックは実に美味しそう)

本作には主人公が二人おりまして、
一人目の少年忍者・鬼助は
ワタリっぽい造形(過去にもガイアマスターがあったけど)といい
旅する抜け忍という設定と言い
白土少年漫画的なので割愛するとして(え)
もう一人の主人公・百姫ですが
正直、
おひいさまが日本刀でバッサバッサと敵を倒すのは
ゲームとは言えグラフィックが精緻なぶん
違和感を覚えるのではと思っていました。

mura2.jpg
(下級忍者との戦闘)

しかしながら
百姫の中身は魂移しなる術で彼女の身体を乗っ取った剣豪
ということで納得したのでした。

oboro2.jpg
(百姫の魂。入浴時のみ身体に戻る)

なお、
それぞれの主人公で刀を強化というか
開発していくのですが、
もう一人の分も作っていないと強化が行き詰まってくるため
うまく両方を遊ぶような仕組みになっています。

国内メーカーのゲーム大好きという自分ですが
ここ最近はさすがに
海外ゲームの勢いを知らんふりして通すのも
無理っぽくなってきており、
ホント日本のゲーム会社は大丈夫なんだろうかと
他人事ながら心配しているのですけれど、
このヴァニラウェアのような
ぶれることのない物作りに励んでいるメーカーが
まだ頑張っているのを見るにつけ
ちょっと安心してしまう今日この頃なのです。

oboro.jpg
(ちょっと一休み)

※画像は(c)ヴァニラウェア・マーベラス


朧村正(特典無し)

朧村正(特典無し)

  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメント
  • メディア: Video Game



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タグ:朧村正
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シェイプボクシング Wiiでエンジョイダイエット!(ロケットカンパニー) [Wii]

タイトルの
「シェイプボクシング」という言葉に
ピンと来ない方も居ると思いますが、
いわゆるボクササイズ(ダイエットが目的のボクシング)
みたいなものだと思ってもらって間違いないです。
協栄ジムで行われているのが「シェイプボクシング」だそうです。

さて、
トレーニングソフトに目がない自分は
この作品にも発売当初から目を付けていました。
でもタイミングを逸したりしてゲットできずにおりました。
そして今回、
アクティブパーソナルトレーナー(別名褒め殺し先生)に飽きてしまった事もあって
ようやく買ってきたのでした。

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(受付嬢と思いきやインストラクターだったお姉さん)

Wiiでボクシングをするゲームは以前からありまして、
WiiFitやパーソナルトレーナーにも収録されていました。
ただ
本作をプレイすると
今までのはボクシング「風」だったんだなと思うくらい、
こちらには本格的な雰囲気を感じます。

box2.jpg
(まずは基礎を学ぶ)

その雰囲気作りに大きく貢献しているのが
リモコン二個持ちプレイです。
他のボクシング(ミニ)ゲームを遊ばれた方なら分かるでしょうが、
あちらはリモコンとヌンチャクで左右のパンチを繰り出していたため
熱が入ってくると
コードが鞭のように顔面を直撃なんて事もあり、
精度がいまひとつなのも相まって
どうにも集中しきれないものがありました。

もちろん本作も
リモコンとヌンチャクで遊べますけれど、
一度リモコン二個持ちを体験してしまうと
もうあちらには戻れません。
それぐらいプレイ感が違います。

そうそう、
ボクシングとは言っても「シェイプボクシング」ですので
このゲームにはスパーリングを含め
対戦するようなボクシングはありません。
それでどこが本格的雰囲気なのよと言われそうですけど、
やっぱりボクシングの練習をしてる感が違うんですよ。

tra2.jpg
(エクササイズの場所は三カ所から、音楽はもっと多くから選べる)

まず
斜め45度を向いて
左手は目の高さ、右手はあごの横・・・
と構えから指導してくることもあり
真面目にやってると
それなりに腰の入ったパンチも打てるようになりますし、
その指導も
音ゲーのようなリズムでパンチを打つなか
合いの手のようにテンポ良く入ってくるため
プレイしていて爽快感があります。
先にも挙げたように
リモコン二個持ちで
動きに制約が無いことも
気持ちよく練習できる一因でしょう。
あ、
ボクシングだから
左右の筋肉で鍛えられ方が違うんじゃないか
という心配もあるかと思いますが、
トレーニングは
サウスポースタイルと半々の構成ですので
ご安心ください。

box.jpg
(シェイプボクシング時)


ほめてばかりの
このゲームなんですが
気になるところもありまして、
箇条書きにしてみますと


エクササイズのミット打ちで
折角著作権シールを貼ってまで
アイ・オブ・ザ・タイガー(ロッキー3のテーマ)を流しているのに
パンチを受けるのが
協栄ジム会長ってのはどうかということ
(小柄な老人にしなさいよ全く)、
パンチでは文句のない二個持ちリモコンも
ダッキングやウェービングなどでは
精度がいまいちなこと、
なので検定も小手先のテクニックに頼ってしまいがちになり
もうひとつ盛り上がらないこと、
エクササイズはWiiFitに遠く及ばないこと、
最初は男女一人ずつのインストラクターが
最終的には6人(男2・女4)になるにもかかわらず
声が男女一種類ずつしかないので
ものすごく違和感があること、
しかも最初の二人以外は西洋人と
バランスが悪いこと、
プレイを進めると増える彼らの衣装に
ビキニとか狙いすぎなものがあり
このゲームのユーザ層にはそぐわないと思われること等々
振り返ってみれば
結構不満もありました。

しかしながら
コンビネーションを1セット(前後半で15分くらい)やると
体がホカホカしてきますし、
それでいて疲労が
気持ちの良い疲れなので
ものぐさな自分でも
またやろうという気になる本作は、
Wiiのトレーニングソフトの中でも
お気に入りの一つとして長くプレイする事になるような気がします。

tra.jpg
(結局最初のお姉さんでずっとやってます)


シェイプボクシング Wiiでエンジョイダイエット!

シェイプボクシング Wiiでエンジョイダイエット!

  • 出版社/メーカー: ロケットカンパニー
  • メディア: Video Game



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