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朧村正(マーベラス) [Wii]

今年も何やかやとゲームを遊んできましたが、
ベスト作を一つ挙げろと言われたら
本作を挙げたいと思います。

この作品は
「プリンセスクラウン」(セガサターン・アトラス)の神谷氏が率い
3D全盛時代の中ひたすら2D表現にこだわってきたヴァニラウェアによる
和風時代物アクションゲームです。

mura.jpg
(キャラも背景も好み)

PS2で出していた二作品も美麗でしたが、
それまでのファンタジー色から一変して
元禄時代の日本を描いた本作も
敵味方の人物、刀、小物、食事、動物、妖怪、背景に至る
隅々にまで気配りが行き届いた作品となっています。

mura3.jpg
(食事のグラフィックは実に美味しそう)

本作には主人公が二人おりまして、
一人目の少年忍者・鬼助は
ワタリっぽい造形(過去にもガイアマスターがあったけど)といい
旅する抜け忍という設定と言い
白土少年漫画的なので割愛するとして(え)
もう一人の主人公・百姫ですが
正直、
おひいさまが日本刀でバッサバッサと敵を倒すのは
ゲームとは言えグラフィックが精緻なぶん
違和感を覚えるのではと思っていました。

mura2.jpg
(下級忍者との戦闘)

しかしながら
百姫の中身は魂移しなる術で彼女の身体を乗っ取った剣豪
ということで納得したのでした。

oboro2.jpg
(百姫の魂。入浴時のみ身体に戻る)

なお、
それぞれの主人公で刀を強化というか
開発していくのですが、
もう一人の分も作っていないと強化が行き詰まってくるため
うまく両方を遊ぶような仕組みになっています。

国内メーカーのゲーム大好きという自分ですが
ここ最近はさすがに
海外ゲームの勢いを知らんふりして通すのも
無理っぽくなってきており、
ホント日本のゲーム会社は大丈夫なんだろうかと
他人事ながら心配しているのですけれど、
このヴァニラウェアのような
ぶれることのない物作りに励んでいるメーカーが
まだ頑張っているのを見るにつけ
ちょっと安心してしまう今日この頃なのです。

oboro.jpg
(ちょっと一休み)

※画像は(c)ヴァニラウェア・マーベラス


朧村正(特典無し)

朧村正(特典無し)

  • 出版社/メーカー: マーベラスエンターテイメント
  • メディア: Video Game



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タグ:朧村正
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なかじマダオ

こんばんは。
昨年のマーベラスはこいつに王様、ルンファク3等々
出したタイトルのほとんどがきちんと遊べる良作揃いでしたな。
3D映像に関しては海外の組織力には敵わないと思うので
日本のメーカーは朧村正のように日本が得意としてきた
職人芸を活かす方向で頑張った方が
世界にも存在を示せるのではと思うんですけどどうでしょうね。
やっぱFF13のような方向にいくのかなあ。

とまあいろいろ余計な心配してしまいますが
遊ぶ時は国内外問わず面白そうなタイトル発掘していきたいですね。
ということで、今年もよろしくお願いします。
by なかじマダオ (2010-01-01 01:04) 

setakemura

このゲーム、いつか遊びたいと思いながら、
とうとう年を越してしまいました。
本来なら、発売日に突撃していた筈なんですが。

ヴァニラウェアには、「くまたんち」の食事シーンで、
すっかり虜になりまして、発売直後は、
このゲームの公式サイトのたべもののところを
ひと通りチェックして、満足していましたが、
本編も面白そうなので、今年こそはと、思っております。
by setakemura (2010-01-01 08:15) 

どらお

なかじマダオさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
去年のマーベラスはホント粒ぞろいで
一時期のエニックスを彷彿とさせる好プロデュースぶりだったのですが、
ライト層には全くと言っていいほど知られてないし、
悪評は光の速さで大げさに伝わるけど
ブーム以外の良い噂は亀より遅いネットでは
あいかわらずの扱いだしで、
物の割に不遇という地位は相変わらずで何だか悲しいです。
それから
おっしゃるように物量や組織力では
もはや対抗するのが苦しくなってきた国内ゲームメーカーですが、
発想力とこだわりの職人技で
独自の揺るぎない立ち位置をゲットしてもらいたいものです。
それにしても
海外ゲームが国内ハードで動く現在の状況は
NESとかの頃からしたら夢のようですね。
というわけでこちらこそ、
今年もよろしくお願いします。
by どらお (2010-01-01 17:48) 

どらお

せたけむらさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
買うタイミングを逸すると
なかなか買えないゲームってありますよね。
自分もAGAINを探してますが、
同じ開発会社のラストウインドウの方が先になりそうな雲行きです。
そうそう、
「くまたんち」はこれまでと違う絵師の手によるにもかかわらず、
やっぱり食べ物が美味しそうでしたね。
食べ物は美味しそうに描くべしというDNAが社内で生きてるのかな
なんて思いました。
by どらお (2010-01-01 17:59) 

フロどん

これは店頭PVを見て一発で引き込まれたゲームですよ!
キャラクターデザイン、世界観、BGM、すべてにおいてセンスがずば抜けてます。
しかも2Dでここまで作り込んだ作品なんてもうお目にかかれないかと思ってた…。
山や空、波など背景の描写がもの凄く美しいっ!!

多間接で動き回るボスキャラを見て
その昔、64でトレジャーが制作した『ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ』(これも傑作)
を思い出したのですが、違うメーカーなんですね。

アクション大好き!日本刀大好き!
このゲームはいつか必ずやります!!(一応Wiiも持ってるし^^;)
by フロどん (2010-01-02 11:11) 

どらお

フロどんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
デモ画面を見てるだけでも楽しい作品です。
サントラも別エントリで紹介したのでこちらには書きませんでしたけど
音楽も作品世界にぴったりだったと思います。
それから
コメントを読んでいて感じたのですが
今って時間と手間をかけた物作りが許されにくい時代なのか
ただ船頭が多いからなのか
作り手の顔が見えづらいゲームが多いように思います。
そういう意味で
ヴァニラウェアと職人集団トレジャーとは相通じる部分がありますね。
ちなみに
本作は難易度も全く違う二段階があるので
自分のようなヘタレゲーマーもフロどんさんのような上級ゲーマーも
同様に楽しめると思いますよ♪
by どらお (2010-01-02 17:01) 

ケン

こんばんは。

冷静にゲームを分析するフリをしつつ、
鬼助をあっさり割愛するどらおさんの芸風は、
失礼ながら自分のブログに通ずる部分を感じます。
今年も大いに参考にさせてもらいます。

ボクは本作は、評判を聞いて購入しましたが、
序盤を触ったまま放置中です。
刀のシステムも何だかよく分らなくて…。
でもアクションも面白いと思いますし、
今回の記事で入浴シーンを見るという動機も出来たので、
そろそろ続きを始めたいです!(^O^)/
by ケン (2010-01-06 00:09) 

どらお

ケンさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
基本的に男性キャラの扱いが悪い当ブログですが、
今回は少々あからさまでした。
自分もケンさんのアンテナ、感受性などなど
勉強させていただいてます。
それから
刀のシステムはそうですね。
魂を拾いまくって食べ物で生気を補給して
それで強化できる物を強化しておりましたが、
どうやったら新規の刀がオープンされるのかについては
よく分かってないです(汗)。
ちなみに
上の画像はイベント入浴ですが、
体力が回復する通常入浴もありますので
是非続きを始めて下さいませ♪
by どらお (2010-01-06 07:37) 

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