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スカイ・クロラ イノセン・テイセス(ナムコ) [Wii]

同名の小説を原作にしたアニメ映画の流れをくむ
(ムービーが映画と同じような絵柄のアニメである)、
レシプロ機(プロペラ機)による
エースコンバット的空戦シューティングゲームです。
Wiiでは「ウイングアイランド」というレシプロ機のゲームが
これ以前に出ていますけども、
あちらはシューティング要素が無く
操作方法もまるで違うため、
全く別のジャンルとして楽しめます。

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さて、
このゲームの一番のポイントは、
何と言っても
ヌンチャクとリモコンの併用で、
ジョイスティックを彷彿とさせるような、
部分的にはそれを超えたような
操作感を持たせていることです。

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それに加えて、
簡単操作で繰り出せるアクロバット飛行、
マヌーヴァコマンド。
その中でも
自動的に相手の背後を取ってくれる
タクティカルマヌーヴァコマンド(TMC)は
非常に強力です。

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一見、
下手なプレイヤーの救済策のようなシステムですけれど、
TMCを発動させるには
敵機とある程度の間合いを保ちつづけることで
ゲージを貯めなければならないため、
ただ簡単にしている訳では無いですし、
相手の隙をうかがっているような感もあり
良い塩梅に作られていると思います。
決まった際は
一発逆転のカタルシスだけでなく、
別視点でバックに付く様を悠然と眺めるという
ご褒美のような時間が得られて
とても面白いです。

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戦争を請け負う企業や
強化人間のような兵士が出てくるなど
見た目の雰囲気よりもSFなお話ではありますが、
小説やアニメを知らずとも
ストーリーにはついて行けますので
ご安心ください。

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二次大戦風の舞台で
エースコンバットならではの英雄譚を描いた方が、
一般客をもう少し呼び込めたような気はしますけども、
Wiiならではの
良くできたゲームであることは間違いありません。

もうちょっとヒットして欲しかったなぁ・・・

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※画像は(c)ナムコ・森 博嗣・「スカイ・クロラ」製作委員会


スカイ・クロラ イノセン・テイセス

スカイ・クロラ イノセン・テイセス

  • 出版社/メーカー: ナムコ
  • メディア: Video Game


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HOSPITAL. 6人の医師(アトラス) [Wii]

ついに発売となったWiiU。
自分もWiiFitくらいまでには欲しいところであります。

そんなWiiUは、
(新規だとWiiリモコン及びヌンチャクとセンサーバーを買う必要がありますが)
先代Wiiソフトに対応しております。
というわけで
ソフトが揃ってくるまでWiiソフトの需要も少なくないだろうと
今回もWiiの良作をお送りします。

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かつてDSの激ムズソフトとして登場し、
多くの和ゲーマーを苦しめた医療アクションゲーム、
『超執刀カドゥケウス』。
海外では国内以上の好評を得て
シリーズ化と相成りました。

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このホスピタルも
そんな流れをくむ作品で、
初代のリメイク版『二つの超執刀』に出てきた
ミラがプレイヤーキャラの一人となっています
(なのでキャラクターデザインもリメイク以降の雰囲気)。

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さて、
「6人の医師」と言うだけに
プレイヤーキャラは6名で、
それぞれが
外科医、内視鏡医、整形外科、救急救命医、診断医、検視官
となっており
その職種に応じたプレイを繰り広げることとなります。

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従来のカドゥケウスに近い外科。
3Dで表示される体内にWiiリモコンを向けて操作する内視鏡。
外科的でありながら大工的なところもある整形外科。
応急処置で数もこなす救急。
問診、聴診、視診に加え画像診断も駆使する診断。
遺体や遺留品、現場検証、証言から事件を解明する検視。

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それぞれに独自性があり、
診断と検視に至ってはアクション性のない
いわゆる推理アドベンチャーのようなシステムなので
なかなか飽きさせません。

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かつて
ヌルゲーマーの多くが投げ出す羽目に陥った
厳しい難易度も影をひそめ、
いや、
高難易度や高ポイントという手練れ向けの部分は残しつつ、
イージーモードだと
へたれゲーマーも頑張ればクリアできる
良心的な難易度に抑えられています。

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一つの病院を舞台とした
プレイヤーキャラの多い作品ゆえ
ストーリーも相互に絡み合っており、
あちらで診断した患者を
こちらでオペするみたいな展開も多く、
先が気になるつくりになっています。

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それぞれのキャラを立てつつも
あまり話が散漫にならない、
時系列に並べた話のつくりは
うまいなと感心させられました。

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ところで、
今時のゲームに慣れ親しんでいる人だと
アニメやムービーが無いとか
台詞全部に声が付いてないなんて不満が出るかも知れません。

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しかしながら、
キャラクターの元絵をいじりながら
コミックのように見せる演出法がハマっており、
自分としては
特に物足りないとは思いませんでした。

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初代プレイステーションの頃から
医療ゲームは
(DSの医療従事者向けソフトを除いて)
自分の記憶にあるものだけでも
『クリックメディック』『THE歯医者さん』『THE外科医』
『研修医天童独太シリーズ』『ブラック・ジャック』
そしてこのカドゥケウスシリーズと
出てきましたけれど、
このホスピタルは
その決定版と言っていいような
充実度・完成度だと思います。

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Wiiの全ソフト中でも屈指の良作であるこのゲーム、
職業にされてる方から見たらどうなのかしら。

※画像は(c)アトラス


HOSPITAL. 6人の医師(特典なし)

HOSPITAL. 6人の医師(特典なし)

  • 出版社/メーカー: アトラス
  • メディア: Video Game


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影の塔(ハドソン) [Wii]

光あるところに影がある・・・(「サスケ」OPより)

ということで今回は先日名実共に消滅してしまった
ハドソンの『影の塔』をお送りします。

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かつて鮮烈な印象を残した『ICO』っぽいグラフィックに
そういうゲームを想像してしまうかも知れません。
ですが
あちらはアクションアドベンチャーであり
この『影の塔』はアクションパズルに近いゲーム性ですので、
その辺を理解のうえ手に取るのが良いかと思われます。

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さて、
影の塔と聞いてどんなゲームを思い浮かべるでしょうか。
薄暗い塔?
うーん、ニアピン。

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オープニングで何故か(理由は語られない)
影にされてしまった少年を操作して、
仕掛けの謎を解いたり敵を倒したりしつつ
ステージを進んでいくという内容です。

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なので
普通のゲームで移動できる
回廊や通路、階段などではなく、
その奥に映っている影の上を移動するという
影絵を動かしているかのような
とてもユニークなシステムとなっています。

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そのまま投影されているとはいえ
複数の物が一つになってしまう影ゆえ、
本来の景色ではすんなり通れそうな所でも
障害になってしまっている事も多いです。
そこで
回り道したり(これはうっとうしく感じることも)、
相棒の黒い揚羽蝶を操ることによって
仕掛けを動かして道をひらいたりしながら
先へ上へと進んでいくこととなります。

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全体的に淡々としており、
ストーリーも断片でしか語られず、
パズルとして楽しませるつもりなら
もうちょっと敵とか体力を甘めにして欲しかったとか
セーブもマメにさせて欲しかった等々
細かい不満は少なくありません。

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それでも
静かで淡く儚げな雰囲気に
思考やプレイを妨げない抑えめな音楽が添えられた、
気に入った人には
じっくり遊べるタイプのゲームでした。

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※画像は(c)ハドソン・コナミ


影の塔

影の塔

  • 出版社/メーカー: ハドソン
  • メディア: Video Game



タグ:影の塔
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キキトリック(任天堂) [Wii]

その昔、
ネイティブの発音をカタカナ読みに直そうとする
クイントリックスというテレビのCMがありました。

この『キキトリック』も
聞き取りづらい言葉を
うまく聞き取ろうという趣旨のゲームです。

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(イメージキャラクターのノイズ君)

そういう意味では
DSで出た『眼力トレーニング』的な効能
(聴き取り力アップ)もありそうな
作品ではありますけれど、
そういう実用的な部分は前面に出さず
エンターテイメント性を押し出しているぶん
作業にならず楽しめる作品でした。

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ゲームの構成は大きく分けて
「ノイズ君となかまたち」
「ミミプロ」
「ききとりバトル」
加えておまけ風な
「音グッズ」があり、
このうち「ききとりバトル」は
かるた+ミミプロの対戦モードとなっています。

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まず一人専用である
「ノイズ君となかまたち」。
これは
マイクに息を吹きかけながら話しているかのような
ノイジーな声のノイズ君をはじめ、
ぶつ切りシマシマ声のゼブラさん、
スクラッチのようなゆらめいた声のマダムなど
普通じゃない声のなかまたちと
会話のやり取りをするモードです。

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最初はたいていの場合
何を言っているのかちんぷんかんぷんなのですけども、
繰り返し聞いているうちに
だんだんコツがつかめてくるというか
慣れてくるんですよね。
まさに自分でもわかるという感じです。
外国語の聞き取りにも相通ずるような。
そうすると
俄然楽しくなってきます。

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(十三は梅田の隣!)

一方「ミミプロ」は、
売店の売り子やインタビューア、
幼稚園の先生など
聞くプロであるミミプロさんたちになり、
それぞれのシチュエーションで
聞き取りにチャレンジするというもので、
売り子さんの場合、
駅なら電車や雨の音が混じる中、
スタジアムならアナウンスや応援の中、
美術館ならひそひそ声を
それぞれ聞き分けて
言われた商品を渡さねばなりません。
聞き返すこともできますが、
高スコアを出すためには
早めに客をさばくことが求められます。
これが手を変え品を変えで飽きさせません。
とまあ
なかなか面白いゲームであります。

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ただ
発売前から思っていた
面白くても売れなさそう・・・という予感が
的中してしまったのは残念でした。
先日紹介した『安藤ケンサク』が
商業的に成功とは言い難い結果だったことで
こうなる事はある程度見えていたと思うのですけど。

『なかまたち編』
『ミミプロ編』
『バトル編』
みたいに分けてWiiウェアにしてくれてたら・・・
と思わずにはおれません。

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※画像は(c)任天堂


キキトリック

キキトリック

  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • メディア: Video Game



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安藤ケンサク(任天堂) [Wii]

何でWiiウェアじゃなくパッケージ販売なんだろうと
発売前から思っていた作品です。

ケンサクは(「THE推理」にも居たし)検索、
じゃ、安藤は?と思ったらandで
and検索をもじったタイトルのこのゲーム。

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(下の方にいるのが安藤ケンサク)

検索最大手のグーグルと任天堂がタッグを組んだ
インターネット検索を題材とした
クイズゲームのようなパズルゲームのような作品です。

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(どちらが多い?)

ウィキペディアや変換と並んで
頭を使わなくなった原因と言われがちな検索。
自分も書けていた漢字を書けなかった時など
これもパソコンを触りすぎてる副作用かしらなどと
思ったりもするのですけど、
変換で正しい漢字を選ぶには
ある程度の漢字知識が要るのと同様、
検索に関しても
ただ単語や固有名詞ひとつでかけると
広告や商売など役に立たないサイトが上位に来がちです。

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(結果発表)

そんな有象無象のネットの海から
本当に欲しい情報を探し当てたいという事になると、
やはり
それなりのこつみたいなものが必要になります。

このゲームには
そんなこつをつかむきっかけが
つまっているように思えます。

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(クロスワード風)

さて
かなり一般化しているネット検索という内容かつ
複数のプレイヤーでも遊べることから、
ソロプレイはそれほどじゃないのかもと
思ってしまいそうな作品ですが、
実のところ
一人用が思いのほか楽しいです。

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(こんな形のヒントも)

よくあるクイズゲームとは違い、
知識以上に推測が大事という
ひねりの利いたシステムゆえ
結果発表まで確信が持てないのが
ハラハラドキドキでいい感じです。

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(ヒットしやすい言葉になるようつなげていく)

いろいろあるミニゲームは
クイズ番組のようなものや
カードゲーム風のもの、
時間との戦いのものなど
バラエティに富んでおり、
なかなか飽きさせません。

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(英単語が出てきた時にはびっくらこきました)

配信されていた内容の追加も終わっているため
現在の検索結果とは少々異なる部分もありそうですけれど、
頭の体操的な観点から見ても
今もじゅうぶんに楽しめるのではないでしょうか。

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(カードゲームは選択肢が相手と違うのであまり公平じゃない気も)

ただ・・・
このゲームでも触れられてはいますが
今のグーグルの場合は
単語を入力すると
(グーグルが有力と判断している)
追加語がずらりと表示されるという
サジェスト機能が強化されており、
更に頭を使わない方へ進化しているんですよね。

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ゲーム名を入力すると
グレーもしくは違法なアイテムなどばかりサジェストされたり
個人的には
余計なお世話だと思うのですけど・・・
支持されているのかしら?

※画像は(c)任天堂


安藤ケンサク

安藤ケンサク

  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • メディア: Video Game


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