SSブログ
ニンテンドーDS ブログトップ
前の5件 | 次の5件

ツキビト(SNKプレイモア) [ニンテンドーDS]

神社にある松の木で首をくくるため
自前の縄持参でやってきた主人公(中学生女子)が
どこかにいってしまった踏み台を探しているうちに
松の木にひっかけていた縄には別の男の子がぶら下がっていた・・・という
衝撃的なオープニングのこの作品。

人それぞれに付いているツキビト(精霊や守護霊みたいな)にまつわる事件を
解いていくアドベンチャーゲームです。

tuki1.JPG
(主人公。変更可な初期名はキョーコ)

神社の神様が憑依した前述の少年の手で
顔まで隠れるようなロングヘアーをバッサリ切られたことによって
悪い憑きものの落ちた主人公が、
その神様からの頼みで
記憶喪失(言語まで不明瞭)になってしまっている少年と
神社の絵馬に書かれた困りごとを解決していく
と同時に少年の記憶を取り戻すべく手がかりを探すというのが
基本ストーリーで、
後の方では謎の秘密結社とのかかわりがメインとなっていきます。

tuki2.JPG
(主人公と少年。上画面に下人物のツキビトが見える。中には居ない人も)

アドベンチャーゲームに付きものの場所移動は
双六のような地図上を
ひとマスずつ進んでいくというものであり、
人によってはまだるっこしく感じてしまうかも知れません。
ただ
雰囲気には合っていたように思います。

tuki5.JPG
(マップ画面)

移動先にはたいてい街の住人が居り、
彼らと会話することで
手がかりを得たり
会話によって彼らから出てくる感情の玉
(喜怒哀楽などの色があって会話内容と一致しない場合もあり本音と思われる)
を主人公のツキビト(ココロウツルシ)が食べたりするのですけれど、
ファンシーな見た目に反して
いい人ばかりじゃ全然ないです。
その辺が逆にリアル感を醸し出しているというか何というか・・・。

tuki6.JPG
(個人的お気に入りの女子高生三人組)

ゲームの目的とも言える
困りごとの解決手段は二つほどあり、
ツキビト絡みの場合はツキビト舞踏という
タイミングゲーム(音ゲーではない)。
その他の場合はコトノハバトルという
文章並べ替えミニゲームでして、
両方とも詰まるような難易度ではありません。
なのでアドベンチャーを遊ぶ気で
問題ないと思います。

tuki4.JPG
(ツキビト舞踏)

主人公がいきなり死のうとしているオープニングをはじめ
その後もいちいちチェックしてしまうケータイ裏サイト、
言ってることと思ってることにギャップのある登場人物など
ネガティブな気分にさせる要素が目に付いてしまう作品なのですけれど、
キャラクターやツキビト、背景に至るまで
何か懐かしさを覚えるような優しいデザイン、
雰囲気にあった柔らかい音楽、
パッと見は嫌な奴に見えても
本当のところどうしようもない人間はほとんど見あたらない事など
よくよく見ると温かさを感じられるゲームなんじゃないかなと思いました。


tuki7.JPG
(見た目からして何だか怖い裏サイト)

というわけで
テキストも「神社の茂みに腐ったアレな本が落ちてる」とか
なかなかにオジンくさかったり(なのでおじさんには面白い)、
一気に遊ぶと数時間で終わるボリューム、
周回プレイの特典が無い、
自分としては余韻も残って悪くないと思うけれども
大団円には程遠いエンディングなどなど、
年齢制限(12才~)以上に大人(おじさん・おばさんゲーマー)向けのゲームだなぁ・・・
と思える作品です。
キャラクターデザインがモンスタースープだから(可愛いから)・・・
みたいな買い方をされると残念な感想になるかも知れませんよ。

tuki3.JPG
(主人公の親友、サキ。中学生とは思えないお姿)


ツキビト(特典無し)

ツキビト(特典無し)

  • 出版社/メーカー: SNKプレイモア
  • メディア: Video Game



blogram投票ボタン
(よろしかったらポチお願いします)
タグ:ツキビト
nice!(3)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

無限航路(セガ) [ニンテンドーDS]

今年のベストゲームが準備不足なため(汗)
一番印象に残ったゲーム(ただし去年の)をお送りします。

この作品は少年海賊ユーリとなり
スタッフを率い艦隊を編成して
宇宙の大海原に踏み出すというシミュレーションゲームです。

muge3.JPG
(先導役のトスカ姉さん)

まず開始時にアニメーションムービーが流れるのですが、
作中の文章がひらがな混じりなのを見るに付け
アニメに容量を割く余裕があるなら
ちゃんと漢字フォントを作ればいいのにと思ってしまいました。
そこは数少ない不満であります。

muge2.JPG
(アニメと一枚絵はこういうタッチ)

muge.JPG
(台詞はこんな感じで表示)

とりあえずシミュレーションゲームと言いましたが
主人公やメインスタッフは戦闘経験でレベルアップするため
ロールプレイングゲーム的要素も強く、
どちらと言っても構わないでしょう。
ただ
造った艦船に艦橋などのユニット(モジュール)や砲門のような外装、
空母の場合は艦載機の搭載、
そして艦船を並べて艦隊を編成、
加えてストーリーの中で増えていく仲間達を
それぞれの職場に配備して
敵艦隊と戦っていくところは
「つくろう」シリーズに通じるものがありました。

muge9.JPG
(当然ながら前列だと攻撃が双方に当たりやすい)

人によっては煩雑に感じそうで
実際最初の取っつきがあまり良くなく
若干敷居が高いように思いますけれど、
人員や艦船のパーツをあれこれ配置して
納得のいく性能に仕上げていくのは
それだけで面白かったです。

muge12.JPG
(パーツと配置先にはいろいろな形があってちょっとパズル的)

単なる駒になりがちな名前付き船員たちも
酒場での会話などに参加するため
それ相応にキャラが立っており、
戦闘で育つこともあいまって
なかなか愛着の湧く存在になっています。

muge7.JPG
(口の悪いサブヒロイン)

muge8.JPG
(メイン格ヒロインだけど妹)

宇宙空間の移動は点と線的な構成で
星(ステーション)などをつなぐ海域にて
いわゆる雑魚敵と遭遇するようになっています。
異なる星系への移動はボイドゲートという
ワープゾーンのようなものが星系の端にあり、
そこから跳ぶという仕組みです。
これが上手く宇宙を表現できているから不思議です。

muge11.JPG
(こういう星系がいくつもある)

ストーリーは
宇宙へと飛び出した少年の成長を描きつつ、
外宇宙からの脅威など
スケールの大きな話へと広がっていくもので、
少年編と青年編の二部構成という
かなりのボリュームでした。

muge4.JPG
muge5.JPG
(演出もうまい)

その内容も
SFアニメや小説など
いろいろな所から要素を持ってきつつ
上手くオリジナルとしてまとめており、
ネタが想像できる方ならば
青年編でマッチョになったのはレイズナーかしら
などとニヤニヤできること請け合いです。
それでいて
艦船の違いによる艦橋内グラフィックの変化、

muge6.JPG

星系での宇宙港や艦船デザインの個性などなど
見た目の方もとても細かい心配りで、
昔の(高級機種の)PCゲームを彷彿とさせつつも
圧倒的な情報量で埋め尽くすという
良い意味で今風なゲームでした。

muge13.JPG
muge10.JPG
(宇宙港から惑星へは軌道エレベータで移動)

海外で主流となった
お金などが相当かかる作りのゲームでは
もはや国産ゲームは相当に分が悪いでしょうけれど、
こういう手のかかった作品を送り出している限りは
まだまだやれるんじゃないかと希望が持てる内容のゲームでした。
なのでドリームキャスト本体を思い出させる
発売すぐの売り切れによるチャンスロスが悔やまれます。

※画像は(c)セガ


無限航路

無限航路

  • 出版社/メーカー: セガ
  • メディア: Video Game



blogram投票ボタン
(よろしかったらポチお願いします)
タグ:無限航路
nice!(1)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

コロぱた(ラックプラス) [ニンテンドーDS]

ドミノ倒しを複雑にしたのがNHK教育『ピタゴラスイッチ』のピタゴラ装置なら、
現実には実現不可能なシチュエーションでPCゲームにしたのが
『インクレディブルマシーン』、
そして
インクレディブルマシーン的なものを家庭用ゲーム機に持ち込んだのが
『アーサーとアスタロトの謎魔界村』でした(さして話題にならず)。

それから10年以上を経て登場したのが
この『コロぱた』です。


(メーカーの紹介映像)

主人公の少女をうまく動かして
おつかいを成功させてあげるという内容で
他愛なくも味のあるお話が展開されていきます。

koro.JPG

キャラクターなどは今では少数派のドット絵で描かれており
動きも愛嬌があってモチベーションを高めてくれます。

koro2.JPG


ゲームの本体とも言えるパズル部分は
あらかじめ配置されたパーツに
いくつか使えるパーツを加えて
主人公のひまわりを無事ゴールさせるというものなのですが、
機嫌および元気の加減によって彼女の行動が変わるため
菓子やおにぎりを与えて回復させたり
逆にわざと怒らせたりするなど
物理法則だけじゃない要素が面白くも
このパズルを一筋縄ではいかないものにしています。

koro4.JPG

と言いつつも
へたれゲーマーとして辛かったのは、
解がひとつで無いことも関係しているのか
正解の位置がかなりシビアであることでした。
たとえ考え方が完全に合っていたとしても
一つのパーツがほんの一マスずれているだけで
ちゃんと動作してくれません。
ヒントも無いので途中でお手上げになりそうでした。

しかしながら
良いゲームには良いファンが付くのか
ネットの攻略サイトが充実しており、
ヒントと正解(例)を別にしてくれてあったので
いい感じに使わせてもらいました。

正直、
このゲームがもっと大きな所から出ていたら
可愛いキャラで釣っておいて
この難易度はどうなのよと文句を言いたくなったでしょう。
しかし、
値崩れもせず生産終了という結果を見るにつけ
あまり宣伝費をかけられないであろう作品の場合
これくらいの歯ごたえで
熱心なプレイヤーを満足させるようなバランスにしたのは
むしろ正解だったのだと思います。

koro3.JPG

というわけで
小さなメーカーによる小粒なゲームゆえ
本作には攻略本はありません。

ただ、
世にも珍しい
メーカー自らが作った同人誌がありまして、
先に出た『コロぱた非攻略本』と
後に出た『コロぱた解答集』の二冊が
発売されました
(12/4現在ネット通販で購入可)。

koro5.jpg

薄手の非攻略本は企画書が少しあるものの基本的には設定集で
ちょっとしたファンアイテムという感じですが、
やや厚めの解答集は
解答こそ正解の画面写真だけですけれど、
各面についてディレクターが解説しており
当たり判定やステージの作り方なんてコラムもあって
読んでて面白かったです。
上のパズル画像にある「チューイせよ」も
内山安二先生かしら・・・と思ってたら
ひみつシリーズネタだと書いてありました(笑)。
どちらか一方を買うなら解答集だと思います。

koro6.jpg


コロぱた

コロぱた

  • 出版社/メーカー: ラックプラス
  • メディア: Video Game



blogram投票ボタン
(よろしかったらポチお願いします)
タグ:コロぱた
nice!(1)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

IVY THE KIWI? アイビィ・ザ・キウィ?(バンダイ) [ニンテンドーDS]

セガ黄金期における顔の一人であった中裕司氏
(代表作はソニック・ザ・ヘッジホッグ、ファンタシースター、マーク3版北斗の拳など)。
その中氏が設立したプロペによる新作アクションゲームです。


(今回はプロペ制作のユーチューブ動画で紹介)

この作品、
なんと任天堂現行機全てに進出しており
このDS版とWii版がパッケージ作品で、
他にもDSiウェア版とWiiウェア版があり
ウェア版はタイトルに「ミニ」と付いていて
ステージ数の少ない(+対戦モードがない)バージョンとなっております。


(百聞は一見にしかずという諺が身にしみる)

というわけで期待を持ってプレイしたわけですが、
まず
絵本のような雰囲気が実にいいです。
色遣いや絵のタッチ、音楽などなど
全てが優しい雰囲気で統一されています。


(個人的には昔からトゲ恐怖症)

ゲームとしては
(DSの場合はタッチペンを使って)
線を書く要領でツタを描き、
ただ横向きに走るだけのキウィを
ゴールまで導いてやるというもので、
ちょっと聞いた感じだと
橋を架けてやったりするのかなと思うのですが、
ツタはタッチペンで動かせるため
投げたり弓のように飛ばしたりと
多彩なアクションが可能になっています。


(こんな感じでプレイしてみたい・・・汗)

中氏の所属していたセガのアクションゲームといえば
難易度が高めというイメージが強いですけれど、
本作の場合そんな事はなく、
自分のようなへたれゲーマーでもそれなりに進めることができます。
一方、
アイテム(羽)全ゲットに最短クリアタイムと
やりこみ要素もあり、
上級プレイヤーにとっても遊び込める作りとなっています。


(超電磁スピン・・・違)

描きかたをミスしたツタがすぐに消せない
(ヨッシーみたいに息で消せると良かった)など
不満も無くはないですけども、
DSやWiiの特性を活かした昔ながらの良作アクションゲームでした。

しかしながら全然話題にならなかったんですよね・・・。
個人的には1000Pと高めの価格設定であるウェア版を
有料体験版的な位置づけと割り切り
ボリュームを落としてでも500P以下にした方が良かったんじゃないかと
思います。


(CM映像)


アイビィ・ザ・キウィ?

アイビィ・ザ・キウィ?

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: Video Game



blogram投票ボタン
(よろしかったらポチお願いします)
nice!(1)  コメント(8)  トラックバック(1) 
共通テーマ:ゲーム

てんつなぎ(任天堂) [ニンテンドーDS]

任天堂ゲームセミナー2010の最終作である本作は
インクから生まれたゼリー状の不思議な生き物「テンくん」(ぷよ系)を
タッチペンで引いた線によって導いてやり
ゴールを目指すというアクションゲームです。

Wiiみんなのニンテンドーチャンネルでは18日まで
店頭のDSステーションでは19日まで
つくばEXPやマクドのニンテンドーゾーンでは20日まで
本作を含めた全四作品がダウンロードできるようです。

ten6.jpg
ten7.jpg
(線を引いて誘導。この場合はお題の順番と違うためゴールは開かない)

さて、
タッチペンの線によってテンくんを指示されたとおりにつなげると
ゴールが開いてゴールイン出来るようになるというステージ構成で
ルール自体は簡単ですけれど、
テンくんはパックマンのモンスターのように色によって性格が違い
高速で逃げ回るものや近寄ってくるものなど後の面になるほど
やっかいな性格のテンくんが登場し、
小さなテンくんによる色混ぜ(二匹で大一匹分)要素も追加され
なかなかやり応えのある内容になっています。

他の作品同様
クリア後には追加面が現れますし、
そのうえ
面が進むとオマケ要素まで出てきます。

ten3.jpg

このオマケは片方は攻略のヒント、
もう一方は小テンくんをひたすら合成するというミニゲームになっていて
実に欲張りなゲームだと感心しました。

ten4.jpg
(ヒント)

ten5.jpg
(ミニゲーム)

ステージごとの難易度上昇も適切な感じですし、
見た目も可愛く爽快感もそこそこあり、
有料の商品にできるクオリティだと思いました。

振り返ってみると
今期のゲームセミナー作品は
総じて出来が良く、
それぞれバランスもきっちり取れていて
実に粒ぞろいでした。

今から言うのも気が早いですが
来年度も楽しみになってきましたよ。

ten.jpg

blogram投票ボタン
(よろしかったらポチお願いします)

タグ:てんつなぎ
nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(1) 
共通テーマ:ゲーム
前の5件 | 次の5件 ニンテンドーDS ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。