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コロぱた(ラックプラス) [ニンテンドーDS]

ドミノ倒しを複雑にしたのがNHK教育『ピタゴラスイッチ』のピタゴラ装置なら、
現実には実現不可能なシチュエーションでPCゲームにしたのが
『インクレディブルマシーン』、
そして
インクレディブルマシーン的なものを家庭用ゲーム機に持ち込んだのが
『アーサーとアスタロトの謎魔界村』でした(さして話題にならず)。

それから10年以上を経て登場したのが
この『コロぱた』です。


(メーカーの紹介映像)

主人公の少女をうまく動かして
おつかいを成功させてあげるという内容で
他愛なくも味のあるお話が展開されていきます。

koro.JPG

キャラクターなどは今では少数派のドット絵で描かれており
動きも愛嬌があってモチベーションを高めてくれます。

koro2.JPG


ゲームの本体とも言えるパズル部分は
あらかじめ配置されたパーツに
いくつか使えるパーツを加えて
主人公のひまわりを無事ゴールさせるというものなのですが、
機嫌および元気の加減によって彼女の行動が変わるため
菓子やおにぎりを与えて回復させたり
逆にわざと怒らせたりするなど
物理法則だけじゃない要素が面白くも
このパズルを一筋縄ではいかないものにしています。

koro4.JPG

と言いつつも
へたれゲーマーとして辛かったのは、
解がひとつで無いことも関係しているのか
正解の位置がかなりシビアであることでした。
たとえ考え方が完全に合っていたとしても
一つのパーツがほんの一マスずれているだけで
ちゃんと動作してくれません。
ヒントも無いので途中でお手上げになりそうでした。

しかしながら
良いゲームには良いファンが付くのか
ネットの攻略サイトが充実しており、
ヒントと正解(例)を別にしてくれてあったので
いい感じに使わせてもらいました。

正直、
このゲームがもっと大きな所から出ていたら
可愛いキャラで釣っておいて
この難易度はどうなのよと文句を言いたくなったでしょう。
しかし、
値崩れもせず生産終了という結果を見るにつけ
あまり宣伝費をかけられないであろう作品の場合
これくらいの歯ごたえで
熱心なプレイヤーを満足させるようなバランスにしたのは
むしろ正解だったのだと思います。

koro3.JPG

というわけで
小さなメーカーによる小粒なゲームゆえ
本作には攻略本はありません。

ただ、
世にも珍しい
メーカー自らが作った同人誌がありまして、
先に出た『コロぱた非攻略本』と
後に出た『コロぱた解答集』の二冊が
発売されました
(12/4現在ネット通販で購入可)。

koro5.jpg

薄手の非攻略本は企画書が少しあるものの基本的には設定集で
ちょっとしたファンアイテムという感じですが、
やや厚めの解答集は
解答こそ正解の画面写真だけですけれど、
各面についてディレクターが解説しており
当たり判定やステージの作り方なんてコラムもあって
読んでて面白かったです。
上のパズル画像にある「チューイせよ」も
内山安二先生かしら・・・と思ってたら
ひみつシリーズネタだと書いてありました(笑)。
どちらか一方を買うなら解答集だと思います。

koro6.jpg


コロぱた

コロぱた

  • 出版社/メーカー: ラックプラス
  • メディア: Video Game



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タグ:コロぱた
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コメント 10

甘茶

 これは可愛らしいゲームですねぇ。不勉強な事に、このゲームは知りませんでしたが、とても良さそうです。

 ただ判定がシビアとの事で、ヌルゲーマーの当方としましては、クリアするのは辛いモノがあるかも知れません。

 攻略サイトが充実しているという事ですので、それを頼りにチャレンジしてみようかな、とヌルゲーマーをして思わせるほどに、魅力的な可愛さのゲームですね^^
by 甘茶 (2010-12-04 04:58) 

おかもろ(再)

 動画を拝見したところ、物理演算の部分にとても興味を持ちました。今ではちょっとしたFLASHゲームにもこういった演算をしているものもあるので、勉強したくなりました。
by おかもろ(再) (2010-12-04 11:14) 

どらお

甘茶さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですね、
元のデザインもいいのですが
2Dのドット絵ということで
レトロゲーマーにも訴えるものがありました。
ただ判定は本当に厳しいので
微調整ゲームと言って良いかも知れません(汗)。
by どらお (2010-12-04 16:35) 

どらお

おかもろ(再)さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
物理演算については解答集にて
企画段階ではドミノ倒しができればOKというイメージだったのが
物理エンジンの出来が良かったためこのような形になったと
書いてありました。
主人公が物を投げたり蹴っ飛ばしたりするのも
ちゃんとその流れに組み込まれてるのが
個人的には何とも不思議な感じです。
by どらお (2010-12-04 16:53) 

犬塚ケン

こんばんは。

IKa氏や、なかじマダオ氏が盛り上がっていて、
自分も興味はあったんですけど、そのままスルーしてました。
最近ゲーム熱が再燃しつつあるので、挑戦してみたいです。
「よし 行くぞ しもべよ~」って、セリフも楽しいですね~。

攻略サイトが充実してたり、メーカーが同人誌を作ったり、
パッケージ以外の部分も含めて楽しむのが、今風なのかな?
by 犬塚ケン (2010-12-04 21:00) 

どらお

犬塚ケンさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
自分も当初は買うか買うまいか悩んでいたのですが、
マダオ氏のテンションを見ていたら
思わずゲーム店で手に取ってしまいました。
ケンさんのゲーム熱再燃はいいニュースだなぁ~♪

このゲーム自体はドット絵のインクレディブルマシーンという
ある意味
今風とはかけ離れた内容なのですけれど、
それでいて
ささやかながら堅実な盛り上がりを見せたのは
中身がしっかりしていたからなのかなと思います。
by どらお (2010-12-04 23:47) 

湯沢原

これは面白そう!
一時期、PCのインクレディブルマシーンにはまり
謎魔界村で微妙な気持になった身としてはとても気になります。

キャラクタがすごく「よつば」っぽいというか
キャラ代え版権モノとしてリメイクされて再登場しそうな勢いですね。
細かい調整が必要となると、LLの方がやりやすそうな印象です。
Amazonで見てみましたが、プレミア付いてきてますね。
良作が、出荷量の関係でそういう状況になってしまうのは
ちょっと勿体ないなぁと思います。毎度のことですが。
DSiウェアで切り売りしてくれないかしらん。

by 湯沢原 (2010-12-06 18:42) 

どらお

湯沢原さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
本家インクレディブルマシーンにはまっていたとは
うらやましい。
謎魔界村で微妙な気持ちというのが気にかかりますが(汗)
『コロぱた』もなかなかよく出来ていると思いますよ。
それから
あの漫画のタイトルは鳩だと思っていたのですけれど
女の子が「よつば」だったんですね(汗汗)。
確かにツインテールや年格好など似てると思います。
アジトが2からバンダイ製になった例もありますけど
見た目より難しいという点がネックかも。
あとDL進出に関しては
過去に『大籠城』などウェアで切り売りしている
作品もありますし、
ヴォイスやアニメなどもないので
じゅうぶん可能だとは思うのですが・・・。
番外編とか遊んでみたいなぁ~
by どらお (2010-12-06 20:58) 

kabejima

大手メーカーのこれ以上売れそうに無いタイトルが
次々と廉価版・best版で再生産を繰り返す中、
もっと注目して欲しい、或いはするべきソフトが絶版て
何だかな~と思いますね。

こう言うソフトこそ、みんなのオススメセレクションなどで
復活して欲しいんだけれど、今の所そんな空気は
感じません。

コロぱた、難しい・解からないと言うよりは解かってても
上手く行かない事が多くて、付き合うのには根気が
要りますが、キャラや世界の風合いがゆる~くて、
本来はもっと幅広い層にアピール出来たんじゃないかと
思うと勿体無いなぁ・・・と思います~。

今回は期せずしてリレーになりましたね~。
by kabejima (2010-12-06 23:29) 

どらお

kabejimaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうですよね。
既にワゴンで廉価版以下の価格になってるのに
ベスト版を出してこられたりすると、
小売りへの嫌がらせかと思ってしまいそうです。
3DSでDSソフトアーカイブスみたいなのが出来れば
隠れた良作が救済されそうなんですけどね。
それから
分かってる(つもりだ)けど調整が上手くいかないって事
結構多かったです。
何とも歯がゆいというか・・・
だからこそクリア時の爽快感が増すとも言えるのかも。

今回のエントリは本当にジャストタイミングでしたね。
by どらお (2010-12-07 00:09) 

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