実況パワフルプロ野球'94(コナミ) [スーパーファミコン]
この当時、野球ゲームといえばファミスタの一人勝ちで、
他社からも発売されてはいたものの、
ファミスタに比べると・・・という状況でした。
そのファミスタも、新作は定期的に出るけれど、
(完成されたシステムはいじりにくい事もあり)
最新データが一番の売りという閉塞的な状態で、
野球ゲームに対してマンネリ感が漂いだしており・・・
そんな時、本作が彗星のようにデビューしたのです。
「実況」なんてタイトルが付くように、
アナウンサーの実況が一番のポイントみたいに受け止められたデビュー当初でしたが、
そのうち、食わず嫌いな人を除いては、
投球の幅広さなど、
野球ゲームとしての緻密さに惹かれることになっていきました。
ただし、このゲームの場合は熟練度を要するため、
経験者同士でないと対戦が盛り上がりません。
なので、対戦ゲームとしてはファミスタに今でもかなわない気がします。
そして・・・
現在では、パワプロが野球ゲームの盟主となり、
著作権騒動なんてのも引き起こしつつ、
現在に至っているわけですけれど・・・。
新作でサクセスモードと新データが一番の売りという、
一時のファミスタ的マンネリ感は既に漂っており、
年に二本も出す辺りは、
ファミスタよりタチが悪いという状況だったりします。
そんな中、パワプロを越えそうな作品が出てこないことを、
非常に歯がゆく思っております。
イーハトーヴォ物語(ヘクト) [スーパーファミコン]
宮沢賢治の作品を舞台にした、
RPG風アドベンチャーゲームです。
この作品自体の知名度は低いですが、
プレイした人の評判は良く、
中古価格もなかなか下がりませんでした。
物語は「貝の火」から「銀河鉄道の夜」までの9章で、
「グスコーブドリの伝記」「セロ弾きのゴーシュ」のような
有名作もきちんと入っており、
それ以外の作品からも登場しているので、
賢治の作品が好きな人なら、隅々まで楽しめると思います。
ある意味、ごった煮的構成でありながら、
ちゃんと一本筋が通った構成なのは、
賢治作品の世界観が共通しているのに加え、
制作者がきちんと理解、消化してから表現していたからだと思われます。
湯水の如く、金と人を使った作品が主流になる中、
手間暇をかけて作った小品は、もう出てこないのだろうか?
と少し悲しい気持ちになる今日この頃です。
スーパーファミリーゲレンデ(ナムコ) [スーパーファミコン]
開発中の画面紹介は見ていたものの、
その後サッパリ音沙汰が無く、
スーファミ晩期だから中止になったのかな?と思っていたら、
ニンテンドウパワー用書き換えソフトとして登場してきました。
こういう日の目を見ずに終わりそうだったソフトの復活も、
ニンテンドウパワーの功績だったように思います。
なので、Wiiのヴァーチャルコンソールにも期待しております。
さて、良作揃いだったナムコのファミリースポーツシリーズ。
プレステ以降は変に垢抜けてしまったので、
本作が事実上の最終作と言って良いかも知れません。
ゲレンデとある通り、スキーの滑降を扱った作品です。
チュートリアルとしてスキースクールがあり、
歩き方やボーゲン、パラレルターン、ウェーデルンなど、
一通りの事をキッチリ教えてくれます。
で、東日本の有名スキー場でタイムアタックなどを楽しむのです。
なお、ブーツと板の組み合わせなど、
カーレースにも似た戦略が求められます。
ちなみに、ナムコスポーツのお楽しみだった、
ストーリーモードも収録されております♪
はじまりの森(任天堂) [スーパーファミコン]
おじいちゃんの家に、
列車にゆられて一人で遊びに来た「ぼく」が、
迎えに来るはずのおじいちゃんを待つ間、
駅周辺を散策していて見かけた女の子と繰り広げる冒険譚です。
地元の子供達との交流や、自然の中での遊びなど、
いわゆる古き良き日本の風景が描かれています。
ちなみに、ジブリアニメのようなメッセージ性も比較的強いです。
列車が山あいの村に到着するオープニングやタイトルなどから、
どうぶつの森(64・キューブ版)との類似性を感じるかも知れません。
ですが、本作は、ふぁみこん昔話の流れを汲むアドベンチャーゲームです。
なお、ニンテンドウパワー専用なので、
現在遊ぶには、ニンテンドウパワー用カートリッジを中古で購入し、
それを任天堂に送って書き換えて貰う・・・という面倒な作業が必要です。
良作が多い任天堂製アドベンチャーですが、
事実上、本作が最終作という状況です。
WiiのDL用新作とか出して欲しいなぁ・・・と思っております。
平成 新・鬼ヶ島 前編・後編(任天堂) [スーパーファミコン]
ディスクシステムで人気を博した、
任天堂のアドベンチャーゲーム。
その中でも人気だった「新・鬼ヶ島」を
別の視点から描いた作品です。
元はサテラビューで出ていたそうなのですが、
難易度などを再調整して、
ニンテンドウパワー用に発売されました。
後にROMカセット版も出たので、
他のニンテンドウパワー作品より入手は容易です。
前編は犬の「りんご」とさるの「まつのすけ」から見た2話、
後編はキジの「おはな」のお話と鬼ケ島の決戦が描かれています。
データの連動は無いため、後編だけでも遊べます。
なお、元のディスクシステム版は、かなり難易度の高い作品でしたが、
本作は、遊びやすい難易度に抑えられています。
あっち向いてホイで、自分は詰まってましたが・・・(汗)