アストラスーパースターズ(サンソフト) [セガサターン]
サンソフト格闘三部作の最後を飾る作品です。
本作は開発会社が違うようで、
パッと見からして前作とは違います。
ほんわかしたキャラクター、
空中浮遊状態のバトルなど、
遊んでみて面白さが分かる作品のように思います。
なお、本作もシンプルな操作は維持されているので、
格闘ゲームが苦手な人も楽しめます。
ちなみに、KOで決着しなかった場合は、
格好良さという謎要素で判定されるため、
姑息な逃げ切りが出来ないのも面白要素でした。
ギャラクシーファイトや本作を見て、
ドラゴンボールをサンソフトに作って欲しかった・・・
と思ったのは自分だけでしょうか。
あと、サターン晩期だったからか、
前作までのようなマニア人気を得るキャラが居なかったからかは
分かりませんが、
本数が出なかったため、
三部作の中では圧倒的に入手難です。
まぁ、晩期のソフトって大抵そうなんですけどね・・・。
わくわく7(サンソフト) [セガサターン]
本作も、ネオジオ用の2D格闘ゲームを
サターンに移植したものです。
前作、ギャラクシーファイトに比べると、
基本システムは一般的な印象でしたが、
少ないキャラ(7っていうくらいですから)は
キャラがしっかり立っており、
攻撃もユニークなものが多く、
なかなか楽しませてくれました。
ロボメイドのティセや、まるるんの背中に乗っていた麦なんて、
時代を先取りしていたと思います(汗)
ちなみに、
本作では拡張RAMという後付機器を装着することで、
読み込みスピードを上げる事が出来ましたが、
無くても遊ぶことは出来ました。
PCエンジンの度重なるバージョンアップで苦労した者としては、
有り難い仕様でした・・・。
ギャラクシーファイト(サンソフト) [セガサターン]
ネオジオ用に出されていた2D格闘ゲームの、
サターン移植版です。
本作の特徴は、
宇宙を舞台にしたSF的設定なことに加え、
横の壁が無いという、
独創性あふれる作りにあります。
その独特さ故にバランス等の問題はあるものの、
遠くまで吹っ飛ばしたり、
それを追いかけてダッシュをかけたりするのは、
他にない快感でした。
対戦相手と距離が開くと、
ズームアウトする演出も面白かったです。
ちなみに、サンソフトは他社のように続編は出さず、
この後も「わくわく7」、「アストラスーパースターズ」と
全然違う作風の2D格闘ゲームを出してきました。
本作のルーミなんて、キャラ人気もあったんですけども・・・。
そんなフロンティアスピリットあふれるサンソフトよりも、
同じキャラの使い回しで何作も出す他社の方が支持された辺りに、
格闘ゲーマーの保守化を感じていたのは
自分だけでしょうか。
マリカ~真実の世界~(ビクターI.S.) [セガサターン]
この作品は、サターン後期にひっそりと発売されたため、
存在すら知らなかったのですが、
当時愛読していたゲーム批評にて、
突き抜けたゲームというような書かれ方をしていたので購入してみました。
結論からいえば、なにかと不愉快な作品でした。
レイアースをバタ臭くしたようなキャラや、
戦闘の度にしゃべったりアップになったりしてテンポが悪くなることも気になりましたが、
なにより、設定やストーリーの異常さが、不愉快極まりなかったです。
超能力者の3人の女子高生がテロ集団と戦うという基本設定に特に文句は無かったのですが、
このテロ集団の言うことが、差別発言、問題発言のオンパレードで、
「黄色い子豚」なんて言われた日にゃ、ムカッ!ときました。
まあ、やることなすこと全ての発想が幼稚なので、
バカのたわ言と思えばさほど腹も立ちませんけれど、
行為自体がかなり陰湿なので、不快感は拭いようもなかったです。
特に、バッファロービル(羊たちの沈黙の連続殺人犯)もどきは正視できないほどの見苦しさで、
これを通す倫理審査ってなんやねん?!ホンマに審査しとるんか?という感じでした。
主人公たちにしても、自己防衛や正義感でやっている内は、まだ良かったのですが、
途中で下っ端を倒した時に「上の連中と違って志がない」なんてことを言いだしたので、
人殺しの世迷い言のどこに志があるんじゃい!!と相容れないものを感じてしまいました。
一応、車にはねられて死んだ子犬をゾンビ化して、人間に復讐させようとする敵など、
なんらかのメッセージを伝えようとしている部分もいくつかあったのですが、
根幹がなっていないので何も心には伝わりませんでした。
でも、これだけボロカスに言いながら最後までプレイしたのは、
熱さや勢いを強く感じたのと、ゲームそのものを丁寧に作ってあったからなのですけれども、
結局ショッキングなだけの作品で終わってしまったように感じました。
(毎日ゲームクエストに投稿したものです)
闘神伝S(セガ) [セガサターン]
今では、すっかり忘れられたタイトルですが、
サターンの看板ソフト「バーチャファイター」に対抗するソフトが無いプレステで、
その穴埋めとして頑張っていたのが「闘神伝」シリーズでした。
アニメチックなキャラクターに、
2Dライクな操作感、お手軽必殺技など、
下手なゲーマーには遊びやすい作品でした。
そのサターン移植版が本作なのですけれど、
単なる移植ではなく、
2Dアニメ絵付きストーリーモードと、
新キャラが追加されており、
個人的にはプレステ版より好きでした。
しかし、サターンユーザーには見向きもされなかったのでした(汗)
本作は知りませんが、
闘神伝シリーズのメイン開発会社が
「お姉チャンバラ」とか作っているのを見て、
なるほど~とか思ってしまう今日この頃です。