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あいどるプロモーション すずきゆみえ(アリュメ) [プレイステーション]

実写ゲームが売れないという定説は
過去から現在まで変わらずに伝えられるものでして、
名作と名高い「街」や週刊ゲーム誌で満点を取った「428」、
アイドルの宝庫だった「ユーラシアエクスプレス殺人事件」、
有名ミステリー作家が原作で出演者も豪華な
「京都鞍馬山荘殺人事件」「悪逆の季節」(これは3DOというハードも一因か)
縦持ちが快適だったワンダースワン作品などなど
売れそうな物でも売れないのが実写ゲームなのです
(ちなみに売れたのは海外での「モータルコンバット」などわずか)。



そんなわけで
最初から売れなさそうな雰囲気が漂っていた本作は、
国民的アイドルを目指して

suzuki.jpg

原宿でスカウトしてきた

suzuki2.jpg
(他の二地区では別の子に断られる)

すずきゆみえという原石を
磨きあげつつプロモーションするという
アイドル育成ゲームです。

suzuki3.jpg
(いきなり快諾するのでスカウト部分はゲーム性なし)

すずきゆみえ嬢がアイドルとして微妙とかいうのはさておき、
「ボーカル」では主に発声、
「演技」なら文字通り演技、
「エステ」だと色気というように
パラメータを上げていくオーソドックスな育成と、
プロデューサーや監督、代理店などと会って
彼女を売り込む営業の双方を駆使しつつ
仕事を増やしていくというシステムは、
サクサク進む快適さも相まって
意外にも面白いものでした。

suzuki4.jpg
(不適な笑顔で某名人を思い出したのは自分だけかしら)

売れていない頃は
たまに仕事が入ってもギャラが安く
(テレビなんかは無給のものも)
軌道に乗るまではレッスン料や接待費など
持ち出しばかりで資金は減る一方、
しかも
突発的に風邪を引いたりして
折角の仕事に穴を開けて賠償金・・・などなど
序盤は結構きついバランスなのですが、
それがリアリティーも感じさせて
案外良い感じのゲームでした。

suzuki5.jpg
(アクシデント)

初回プレイ時には
ようやくゲットした主演ビデオ映画の撮影中に
よりによって失踪してしまい、
捜索費と違約金で破産という
実に情けない結末を迎えましたが、
なんとなくコツを覚えてきた二回目では
彼女を国民的アイドルにする事に成功したのでした。

suzuki7.jpg
(実にそっけない・・・というか「ゆみえ」って言うでしょ普通)

遊んでいて上手いと思ったのは、
初回プレイでは能力を上げることに重点を置いていて
苦労の末オーディションに合格し
CMやビデオ映画出演をゲットしていたのですけれど、
二回目プレイ時に
有力者の接待を
前回以上に織り交ぜつつプレイしてみたところ、
序盤から仕事が増え
それに伴い人気もアップ、
そんなこんなで上昇気流に乗ったのか
オーディションなど受けずとも
ドラマ出演の話が舞い込んできたりして
トントン拍子で出世していったことでした。

suzuki6.jpg
(夏の風物詩)

現実にも
歌が抜群に上手いのにちっとも売れなかったアイドルや
すごい美形なのに脇役しか来ない女優なんて
いくらでも居ましたし、
これといって何の取り柄もないのに売れた人も
少なからず居たことを考えると、
営業活動で何とでもなるという
このゲームのバランスは
とても理にかなっていたんじゃないかなと思います。

suzuki8.jpg
(連続ドラマに主演するような国民的アイドルになりました)

※画像は(c)アリュメ

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あいどるプロモーション すずきゆみえ

あいどるプロモーション すずきゆみえ

  • 出版社/メーカー: アルュメ
  • メディア: Video Game



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コメント 2

ケン

こんばんは。

今回の記事も面白かったです。
「ビデオ映画」とか「接待」とか、全然華やかでないところがリアルですね。
そう言えばアイドル水泳大会も、最近はあまり耳にしません。
夏の風物詩なのに…。

PS1は忘れられたゲームも多そうですが、
ゲームの概念を広げた功績はあるんだろうなと思いました。
by ケン (2009-10-31 22:31) 

どらお

ケンさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
そうなんですよ。
ビデオ映画なんて
極道ものとセクシーもの以外あるの?って感じですし。
それ以外にも
雑誌(男性誌)とか商店街イベントなど
華やかじゃない仕事は満載であります。
それから
とんと見かけなくなった水泳大会ですが
水着が仕事着みたいなアイドルが増えて
新鮮味が無くなったからかな・・・なんて思います。

プレステについては
まさしくその通りですね。
億円かけたゲームから
二人で作ったものまで
それこそ多種多様なラインナップに加え
ゲーム屋的じゃない視点でプロデュースされた
SCE作品の存在もあって、
任天堂・セガ・NEC・MSだけなら
未来永劫登場しなかったんじゃないかと思われるゲームが
いくつか出てきたのは大きな収穫だったと思います。
弊害も多かったですけど。
by どらお (2009-11-01 09:44) 

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