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DS西村京太郎サスペンス 新探偵シリーズ 京都・熱海・絶海の孤島 殺意の罠(テクモ) [ニンテンドーDS]

トラベルミステリーで有名な西村京太郎氏の世界をモデルにしたゲームは
ファミコン時代からあり、PCエンジン、3DOなどでゲーム化されてきました。
本作では氏は監修となっており、
十津川警部や亀井刑事もちょいと出のゲストで
電車を使ったトリックも少ないので、
ある意味今までよりは西村京太郎色が薄いと言えそうなんですけど、
何故か進行役が二頭身の京太郎君なのでそうでも無かったりします。

さて、アドベンチャーゲーマーよりも
脳トレから入ったある程度の年齢以上の層を狙ったと言われる本作では、
かつて無いほど親切な作りでして、
移動先でイベントが発動する場所には「!」マークが付いていたり、
推理で間違った選択をしても「今日は調子が悪くて・・・」などと図太いことを言い出して
指摘のやり直しが出来たりします。
それでいて「探しましたよ・・・」なんて台詞があるのはどうかと思いましたが、
ターゲットを考えるとこれで良かったんだと思います。
イラストもアニメチックじゃ無くて登場人物の年齢も高く、
着物など衣装もちゃんと描けているので
アニメ絵を敬遠してしまう人も大丈夫でしょう。
しかも演出がモロに火曜サスペンス劇場風でして、
幕間に出てくる京太郎君はヒッチコック劇場風なので、
分かりやすい演出なのは確かですが
人によってはくどく感じてしまうかも知れません。
個人的には机を叩くような「バーン!」という効果音を
語意が強い台詞で多用しているのがうるさく感じました。

と言うわけで推理アドベンチャーファンには物足りないと評判の本作ですけれど、
本編とは関係ないオマケ的ミニシナリオ集「ウエストビレッジ」という物がありまして、
そちらは文章や現場イラストなどの矛盾点を指摘する物や
頭の体操的な推理パズルが全50問入っています。
これがなかなか歯ごたえがあって面白かったです。
結局、本編が接待モードとすれば、
ウエストビレッジが本気モードとでも言えるような存在なので、
ミステリー好きなら楽しめるんじゃないかと思います。

(毎日ゲームクエストに投稿したものです)





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setakemura

本編が接待モードというのは、上手い表現ですね。
本当にそんな印象を受けました。
ウエストビレッジが無ければ、ブーイングものだったのでしょうけど、
両方あったおかげで、良いバランスになっていると思いました。
by setakemura (2008-03-24 10:46) 

どらお

setakemuraさん、コメント有難うございます。
あまりにも至れり尽くせりで親切なのは分かるんですが、
ゲーマーからすると離乳食を食べてるような感じなんですよね。
ちなみに
自分はウエストビレッジを最初に見たとき
字ばっかりで地味だと思ったんですけど、
やり始めるとこれがかなり面白かったです。
by どらお (2008-03-24 19:01) 

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