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研修医 天堂 独太(スパイク) [ニンテンドーDS]

 ニンテンドーDSがタッチペンを使うという事は知っていましたが、絵を描くとか、選択肢選び、方向指示と、せいぜいたこ焼きをひっくり返すくらいしか思い浮かびませんでした。

 ですから、本作がタッチペンをメス代わりに使う医者ゲームと分かったときは、うまい使い方もあったもんだと感心しました。

 さて、病院に着任したばかりの外科の研修医が主人公のこの作品、ゲームとしてのメインは医療シーンです。作品紹介の画面写真だと切除のような派手なシーンばかりだと思ってしまいそうですが、問診、触診、聴診にX線やエコーによる診断が先にあり、患者の言葉や反応を頼りに患部を絞っていきます。
 で、ようやく手術になる訳ですが、意外とタッチペンによる範囲の指定がシビアなので結構難しいです。パーセント表示でどれだけ近づいているのかは分かりますが、時間が経つごとに患者の体力が減っていくので緊張感がありました。

(以下、若干ネタバレです)

 第一話こそ虫垂炎?ですが、その後は心臓バイパス手術にHIVに感染した妊婦の早産、交通事故で壊死寸前の脚の血管移植と、研修医には到底手に負えそうに無いオペばかりです。
 しかし、主人公は基本的に執刀医の助手のようなポジションなので患部の指定(タッチペンで囲む)や縫合(ガイドラインの上をイライラ棒のようになぞる)をする事になります。15歳以上指定ですが、血がドバッ!というような表現もありません。血を見ると気分が・・・という人も割と大丈夫なんじゃないかと思います。

 全4話のこの作品では、医療シーンの前にアドベンチャー部分があり、これが結構ボリュームがあって面白かったです。キャラクターは、かなり誇張されたデザインでコミカルな雰囲気が漂っているのですが、本筋はなかなかにシリアスで、後半はドロドロとした人間関係が明らかになってくるので目が離せません。
 なお、本作では、有能でカッコ良くて隙の無い女性が2人ほど登場するのですが、物語の終盤に彼女達が不意に見せる弱い部分、脆さには胸キュンでした。

 本作のボリュームの少なさを不満に感じた人が多かったのか、あらゆる面で改良されている続編が出たものの、ヒットしませんでした。

(毎日ゲームクエストに投稿したものを再構成しました。)

研修医 天堂 独太

研修医 天堂 独太

  • 出版社/メーカー: スパイク
  • 発売日: 2004/12/02
  • メディア: ビデオゲーム


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