SSブログ

ニッポンのあそこで(SCE) [PSP]

ゲーム界に参入した頃(初代PS時)は
「パラッパラッパー」「DEPTH」「IQ」「XI」
「がんばれ森川君2号」「蒼天の白き神の座」「どこでもいっしょ」
「パネキット」「みんなのゴルフ」「俺の屍を越えてゆけ」「ぼくのなつやすみ」
などなど枚挙にいとまがないくらい、
これまでのゲームのイメージを革新するような
斬新でハイセンスな作品をプロデュースしてきたSCEですが、
後継機であるPS2時代は
残念ながらこれといったものが少なく(「ICO」「スカイガンナー」などわずか)
PS作品の続編もパワーダウンしてしまったものばかりで
いくらPS2がハード戦争で天下を取ったといえ
ハードホルダー自身が面白い作品を出せないようじゃ
この先はあまり期待できないな・・・などと思っておりました。

しかしながら、
現役の携帯機であるPSPにおけるSCE作品には
かつての魅力を彷彿とさせるものがいくつか登場しており
シェア云々以上に今後を期待させてくれるものがあります。

本作も
キャラクターデザインに
教育テレビのクレイアニメ「ニャッキ!」や
みんなのうた「グラスホッパー物語」などで知られる
クレイアニメや人形アニメ、セルアニメなどの
アニメーション作家である伊藤有壱氏を起用しており
作品自体も新鮮な発想で作られているため
輝いていた頃のSCEらしさを感じさせてくれる内容でした。

さて
旅行会社試用社員であるネズミ型宇宙人のナビッチュに
「カリスマ」などとおだてられ
宇宙人ツーリストのためのニッポン調査を手伝うことになったプレイヤーが、
課長から指示されるミッションのターゲット(魚状の調査マシンであるギョ)を探して
日本全国をUFOで飛び回るというこのゲーム。

ギョにはミッション用の赤いギョ、
各都道府県をコンプリートするには欠かせない緑のギョ、
地図を動き回る乗り物になる青いギョ、
数え切れないほど存在する名所旧跡著名地などの稚ギョ(白いギョ)
があり、
レーダーを使って探索し、
ルーレットゲームのような釣りで彼らをゲットすると
ギョが飲み込んでいた建物などの中身が
地図上やコクピットに表示されるようになります。

ミッションをいくつか進めるごとに昇進試験もあり、
それをクリアするとナビッチュが出世します。
すると彼から手紙(礼状)が届き
nippon1.jpg
nippon2.jpg

写真まで添えてあったりして
思わずホロリとしてしまうのです。

nippon3.jpg
(記念に腕時計を買ったの図)

結局は彼に上手いこと使われてるだけのような気が
しなくもないのですが・・・。

そのミッションは全国47都道府県に散在しており
近隣にワープできるため
そうすると位置関係が頭に入りづらいですけれど
地道に線路沿いや海岸沿いなどを移動することもできますし、
なじみの薄い地方を知るきっかけとしては
十分じゃないかと思います。
自分も
平成の大合併で全然違う名前になってしまった市町村が
思った以上に多くて驚かされました。

去年のゲームだけに
倉敷のチボリ公園みたいに
潰れて現在はショッピングセンター建設予定
なんてものも混ざってますけどね(汗)。

とベタ誉めしてきましたが
気になる部分もいくつかあったので挙げてみます。

せっかく多くいるギョでも
稚ギョ(いわゆる雑魚)のポイントは名前だけしか出ないので
何のスポットかよく分からないものが多いこと。
メジャーな所が稚ギョだったりその逆も少なくないこと。
東京を筆頭にやたらとビルが多いこと。
各スポットの説明はまじめに読んでいた自分も
ビルの説明はいい加減に流してしまいました。
ジオラマ的に見栄えはするんですけどね。

あと
ナビッチュに着せる衣装は
他地方の人間が安易に思い浮かべそうな
その都道府県のイメージ
(千葉・落花生や新潟・トキ、広島・牡蠣など)
から作られているのですが、
ちょっとなと思う物がいくつかありました。
例えば埼玉県では赤いサッカーユニフォームなのですけれど、
同じJ1リーグにもオレンジのチームがありますし、
プロチームとしては野球のライオンさんチームの方が古いです。
なのに埼玉=赤みたいな短絡的発想はどうかな、と。
そしてもっと酷いのが大阪。
なんと虎ヘッドに虎ハッピ。
あのチームは本社は大阪かも知れませんけど球場は西宮市ですし
どこから見ても兵庫県のチームです。
それに大阪人もトラキチばかりという訳では当然無くて
他チームのファンも居ますし
読売ファンなんてビックリするほど多いです。
ついでに言わせてもらうと
大阪にプロスポーツチームが無い訳ではなく
プロ野球パシフィックリーグとサッカーJリーグとバスケbjリーグに所属しています。
ただでさえ
他地方の人から当然のように虎ファン?と聞かれる事が多くて
うんざり気味の自分としては
大阪はトラだけなんて偏向的発想は関西マスコミだけで十分やろ・・・と
この一件で気分が萎えてしまったのでした。
まあ
分かりやすさを優先した結果がこれなのかも知れないですが、
日本再発見みたいなコンセプトを持つ作品なだけに
上記のようなミーハーが上っ面をなでただけみたいな部分が散見されることが
非常に残念で惜しかったです。



(テーマソングが流れるので音量にチュウ意)

※画像は(c)SCE


ニッポンのあそこで

ニッポンのあそこで

  • 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • メディア: Video Game



blogram投票ボタン
(よろしかったらポチお願いします)

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。