ガンバの冒険 THE パズルアクション（D3パブリッシャー・バンダイ）

プレイステーションの後期、
キャラ物のバンダイとシンプルシリーズのD3パブリッシャーが組んだ企画、
シンプルキャラクター2000シリーズというものがありまして、
アニメなどのキャラクターを使ったシンプルなゲームがいくつか発売されました。
以前紹介した奇面組なんかもそうなんですけど、
本作もその中の一作です。

ちなみにこのシリーズ、
アニメとゲームジャンルが無関係っぽい物も多く、
その点をまず心配していたのですが、
本作のパズルアクションで
原作アニメにも登場した猫や巨大魚、狐、イタチ等と戦うという内容は
じゃりん子チエの花札ほどではないにしても
そこそこマッチしていたように思います。
まあパズルアクションって言うくらいなので
樽を持ち上げて投げたり
それが当たると一発で猫を倒せたりして、
前歯の攻撃なんて無いんですけども。

ちなみに原作は
斎藤惇夫氏による小説「冒険者たち」をアニメ化した「ガンバの冒険」でして、
ドブネズミのガンバが
６匹の仲間と共に白イタチのノロイを倒す旅に出るという物語でした。
出崎統氏の出崎節とも言うべき冴え渡った演出や
椛島氏のデザインと声優陣の熱演による魅力的なキャラクターたち、
作品にマッチした背景や音楽などが相まって、
大ヒットこそしなかったものの熱心なファンを生んで
映画にもなり、
関連作も全てアニメ化されました。



そのアニメ版のストーリーを追って
ステージが進んでいくという作りは手堅く、
ファンとしては新規作画が見られて嬉しかったのですが、
バランスがあまり良くなかったため、
ゲームとして楽しいかというと結構微妙な感じでした。
基本はステージの通路を隔てた壁であり障害物でもある
樽や石、クルミなどを拾って投げ、
敵を倒していきノルマを達成すればステージクリアなんですが、
それだけだと動きの速い（上に緩急もある）敵が多いためじきに詰まります。
で救済策というわけでも無いのでしょうが
キャラごとに特殊技という物があるのです。
この特殊技がキャラによって全然使えない物があったり、
ヨイショ（船乗りネズミ）の無敵状態のようにバランスを破壊するような物もあったりで
非常に惜しかったなぁと思います。



なおパズルアクションと言いつつも
パズル要素は障害物を投げずに好きな場所に置いて
戦いやすい状況を作るくらいなので、
アクションゲームと言って差し支えないと思います。

SIMPLEキャラクター2000シリーズVol.16 ガンバの冒険 THE パズルアクション

• 出版社/メーカー: バンダイ
• メディア: Video Game

コメント 2

へ～ガンバの冒険のPS版ゲームってあったのですね～^^
このシンプルキャラクター2000シリーズは、知りませんでしたよ。

ガンバの冒険の劇場版は、出崎統氏が監督でしたか？
この間、CSで出崎統氏監督の特集をやってましたね、「エースを狙え」と「スペースコブラ」どちらも見ようと思っていましたが、時間帯が合わずに見逃してしまいました。

ガンバの冒険は、懐かしいですね～♪
by コロロ軍曹 (2008-07-07 14:05) 

コロロさん、コメントありがとうございます。
ハード末期だったこともあり知られてないのですが、
10数本も発売されたんですよ。
ゲーム化が想像できなかったような作品（一休さんとか）や
旬を過ぎてるような作品（ザブングルとか）が多いことや、
2000円という小売価格ゆえに声とかの演出が無いのも
痛かったように思います。

ガンバの映画は早い話が総集編なんですけど監督も出崎氏ですね。
ちなみにスペースコブラは実家のスカパーで予約してます＾＾
HDD大丈夫かしら・・・
ガンバはBSや最近じゃ千葉テレビ（笑）でも再放送されたり、
なかなか頑張ってますよ～
by どらお (2008-07-07 17:02)