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放課後少年(コナミ) [ニンテンドーDS]

昭和50年代の架空の町、昭和町を舞台にした
思い出作り系アドベンチャーゲームです。
漫画から映画になった「三丁目の夕日」、
アニメ映画の「クレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲」、
ゲームでは「ぼくのなつやすみ」などに代表される
昭和懐古ものとでも言うべきジャンルで、
まだテレビゲームが無かった頃に育った子供達の話です。

内容は小学六年生の主人公(男)を含めた
秘密基地こと河川敷のテントに集う四人組を中心に、
同級生とのふれあいやひたすら遊びに興じる日々が描かれています。
考えてみれば、
まだ塾通いが少数派だった時代でもあったからこそ許される
贅沢な時間の使い方です。
で、タイトルが示すように一日は学校の終業から始まり、
授業関係は宿題くらいで
後は暗くなって家族が迎えにくるまでの自由時間を
ある程度好きなように遊ぶのがメインとなっています。
とは言え何でも出来るわけではなく、
友人達とのスーパーカー消しゴム(スー消し)・めんこ遊び、
牛乳瓶のふた集め、
駄菓子屋通い、
学校の鉄棒にブランコ、
階段の手すりすべり、川での石の水切り、
などなどを町内をうろつきながらするのです。

ちなみに駄菓子屋ではスー消しやめんこ、お菓子を買ったり
店頭のピカデリーサーカス(ルーレット)と宇宙旅行ゲームを遊んだりと
出来ることはいろいろあるのですが、
とにかく当時の感覚からしても小遣いが少ない(お母さんが居るときに30円が基本)ので
そこら辺に落ちている牛乳瓶を集めて
駄菓子屋で引き取ってもらう(一本五円)のが重要になってきます。
でもこればかり熱心にしていると時間が足りなくなり・・・と
なかなか大変でした。
それでいてスー消しやめんこはくじ要素なのにダブらないという緊張感の無さなので、
ちょっとバランスが悪かったです。
小遣いを多めでダブりありの方が良かったんじゃないかと思いました。
あとスー消しやめんこ遊びで何度か勝つと対戦相手の物を貰えるのですけれど、
自分は負けっぱなしでも取られる事が無いので
こちらも緊張感が足りませんでした。
牛乳瓶集めという金銭的世知辛さは表現しておきながら、
本当の意味での子供社会の世知辛さが今ひとつ表現しきれていなかった事、
その点は少々残念です。

他にも歌入りの曲はテレビから録音するという面白懐かしい設定も、
それゆえか居間のラジカセでしか効く事が出来ず、
秘密基地のラジオをつけることで流れる歌なし曲も
選曲はランダム(DJ次第)というしくみなので、
まあ当時の不自由さは表現されてるけど
歌謡曲の収録も売りだった割に不自由ね・・・という感じでした。
他にも天気がいつも晴れ、
同級生との会話がランダムで好感度を狙っては上げづらい、
子供の無力感と言えばそれまでだけど
大筋は決まっていて変えようが無い、
鉄棒、水切り、階段すべりではプレイヤーに操作の余地が無く
ただ試みるだけでじきに上達してしまうなど
不満点もいろいろありました。

しかしながら当時の空気感、
やさしい雰囲気の絵柄や音楽にストーリー、
スー消し遊びで使うボールペンや駄菓子の再現度など
不満点を隠してしまえる楽しさを感じました。
そんな訳で個人的には非常に満足しております。
当時を知ってるか興味がある場合だと
評価が甘くなるタイプのゲームだと思われます。

あと自分は思い出作り系のゲームは一回しか遊ばない主義なんですけど、
隠しキャラっぽい同級生(友達リストに空きがある)が一周目に出てこないのは何だかななぁ・・・
と思わずには居れませんでした。

(毎日ゲームクエストに投稿したものです)

放課後少年

放課後少年

  • 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/31
  • メディア: ビデオゲーム


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コメント 4

setakemura

子供の頃は簡単に出来たケンケンパが異様に難しかったり、といった
現実とは微妙に違う所にちょっと戸惑いつつも、
チョークで落書きするとちゃんと背景に追加されるのが嬉しいし、
お菓子のパッケージも、なかなか懐かしいです。
時間は限られているのに、やることが山盛りなので、
おそらく、繰り返し遊ぶことを前提に作られたゲームなのでしょうね。
by setakemura (2008-02-13 09:37) 

どらお

setakemuraさん、コメント有難うございます。
ケンケンパ、フラフープ、ホッピングはタイミングが難しかったですね。
自分は諦めました(汗)
確かに秘密基地の落書きは残りますし、
教室だとリアクションがあるしで面白かったです。
お菓子ではお金が足りなくてチョコボールは一度しか買えず
エンゼルは見られませんでしたが・・・。
隠し要素もありますし、
仰るように繰り返し遊んで欲しいゲームなんでしょうね。
by どらお (2008-02-13 22:37) 

湯沢原

まったく知らないタイトルだったんですが、何だか気になります。
特に瓶拾いとかエアチェックとか。地味に楽しそうです。
WiFiで、多人数で遊べたら良いんですけどね。
そうしたら、子供社会の世知辛さも表現できそう。
用意されたものを遊ぶだけでなくて、自分で何か新しい遊び方が
できるようなノスタルジー系だったら、遊んでみたいですね。
by 湯沢原 (2008-02-13 23:43) 

どらお

湯沢原さん、コメント有難うございます。
やはり秘密基地がキーワードというのも気になる一因かも知れませんね。
エアチェックは最中に家族が話したりするとアウトなんて
変なリアリティもありましたよ。
実際は試みるだけですし、
音質も聴きやすいよう綺麗にしてましたけど・・・。
確かにWi-Fiでスー消しやめんこを賭けて対戦だと、
先攻を決める時点から盛り上がりそうですね。
by どらお (2008-02-14 12:18) 

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