ラチェット&クランク(SCE) [プレイステーション2]
本体同梱パックに大量のCMと、PS2作品の中でも力の入ったプロモーションが行われていた本作ですが、何と申しましょうか、あからさまに洋ゲーテイストなデザインは日本向けとは思えませんでした。 案の定、いまひとつ受けませんでしたし。
キャラクターデザインに限らず、ストーリーや演出も、思いきりアメリカーンで、笑えない、泣けない、ついていけないと無い無い尽くしの三拍子(声優は達者)でしたが、アクションゲームとしては、ユーザーフレンドリーかつ、遊び応えのある良作でした。
一般的な洋ゲーのイメージとしては、むやみに難しいとか、不親切、理不尽、挑戦的など、どうしても敷居が高そうな感じが拭えませんが、本作は非常に親切です。
まず、ミス時のペナルティーが少ない(ゲームオーバーは無く、持金も減らず、エリアの最初に戻るだけ)ので、やられてもやる気が削がれることはありません。
チュートリアルも丁寧ですし、地形も敵の出現パターンも一定なので、やればやるほど上手くなって前回よりも先に進めるようにできています。
武器やアイテムはバラエティに富んでいて、うまく使うことで展開がかなり楽になりますし、ワイヤー移動が必要なところは敵が出にくいなど気配りもされています。ミニゲームも、ドッグファイトやホバーボードレース、回転砲台に巨大ロボ等、よく詰め込んだものだと感心するほど多彩です。おまけに、金のボルト集めというやりこみ要素もあります。
さすがに終盤は、敵が強く、射程も長く、数も多くなり、ミスで戻される距離もおいおいという感じになってきますが、そこまで来るうちに習得したテクニックやアイテムでなんとか乗り切れるでしょう。
という訳で、やはりキャラクターだけはどうにかして欲しかったです。主人公はそうでもないですが、何度も出てくる敵のボスや腰巾着が少々気持ち悪かったのは辛かったです。
知らないうちに4まで出ている長寿シリーズになっていました。それなりに支持されているようです。
(毎日ゲームクエストに投稿した物です)
ラチェット&クランク PlayStation 2 the Best
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2005/11/02
- メディア: ビデオゲーム
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