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ダービースタリオン99(アスキー) [プレイステーション]

 競馬ゲームのパイオニアにして最高峰というよりも、競馬にまったく無縁だった層にまでそのおもしろさを浸透させ、小学生が血統について語る時代を到来させた、馬事文化賞ものの作品であるという紹介が相応しいシリーズの最新作です。
 
 前作は、1頭目でいきなりG1を勝ってしまい、もう一つ緊張感が無いプレイで消化不良(個人的に)でしたが、本作では初種付に失敗し、2度目で生まれた子がなんと初戦で予後不良(レース中の故障による安楽死)になり、久々に破産画面でも見るかと思っていたら、金貸しが現れ高利で5億円を貸してくれました。それが年5000万の20回払いだったので、借金との追っかけっこにより緊張感あふれるプレイを楽しめました。

 それはさておき、遊んでいて感じたことは、とにかく馬がよく死ぬ…タビスタシリーズ以外では、1度しか見たことがない(スーファミの厩舎物語で負担重量がきつかった時だけ)予後不良を頻繁に見せられます。きつい調教をしている訳ではありません。それでも、ローテーションでちょっと無理したりすると、イチコロです。なんかロマンタッチになりがちな最近の競馬ゲームから、一気に現実に引き戻されたようなそんな印象を受けました。これで引退させた時のメッセージが「処分されました」なら完璧だったのですが(実際は乗馬になりました)。
 
 それから、地味に感じるほど演出が控えめです(G1のタイトルだけ少々くどい)。もちろん、演出が多い競馬ゲームも好きなんですが、ダビスタをやっていると、それらが贅肉に思えてくるから不思議です。ギュッと絞りこまれた美しさを感じます。今時のRPGとウィザードリィの関係に例えられるのではないでしょうか。

 ところで、次回作はニンテンドウ64で出るようですが、カートリッジの方が合うタイプのゲームなので、すごく楽しみです。作者の薗部氏が某誌のインタビューで、PS2やXボックスを見たくもないと語っていた事も頼もしく感じます。ソフト作りにやたらと金がかかるようになってしまった現在の流れを、光るアイディアと練り込まれたシステムで食い止めて欲しいものです。

 ・・・その後、64版を遊びましたが、画面がカクカクのポリゴンになってしまい興ざめしてしまいました。2Dの馬が好きだったのに。

 ・・・現在は、ゲームボーイアドバンスとPS2で続編が出ております。

(毎日ゲームクエストに投稿した物に加筆しました)

ダービースタリオン99

ダービースタリオン99

  • 出版社/メーカー: アスキー
  • 発売日: 1999/09/30
  • メディア: ビデオゲーム


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コメント 2

setakemura

こんにちは。私もこのシリーズに出会うまでは、定時ニュースで結果を見るぐらいの関心しかない人間でした。ブームになったハイセイコーとか、グリーングラスぐらいは知っていましたが。
ゲームを始めて馬が死んでしまうのがかわいそうで、自分で調教するのが怖くなり、完全におまかせ厩舎に頼っていた時期もありました。同じ頃やはりこのゲームをしていた甥は、「俺のスパルタに耐え抜いた馬だけが一流になれる」といって、無茶苦茶な調教をしていましたが、私には果たせなかった全G1の制覇をあっさりとやり遂げておりました。
PS版はお店でさんざん悩んだ挙句、とうとう買わずじまいでした。
by setakemura (2006-02-27 10:54) 

どらお

こんにちは。コメント有難うございます。
自分も、挙げられた馬以外ではシンボリルドルフやテンポイントくらいしか知りませんでした。
それが一端の競馬通になったのですから、本当に偉大なゲームだと思います。
レース中の故障発生シーンや予後不良画面は辛かったですね。
同じく一杯調教が出来なくなりました。
ちなみに自分の場合、G1は、いつもオークス・ダービー・ジャパンカップのどれかが残ってました。
PS2版は悩んだ末に未購入だったりします。
by どらお (2006-02-27 15:08) 

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