Jリーグプロサッカークラブをつくろう(セガ) [ドリームキャスト]
サッカーファンに絶大な人気を誇るこの作品は、新興Jリーグチームのオーナーとなり、J1昇格にJチャンピオン(ここでスタッフロール)、そしてゆくゆくは世界最強のクラブチームを目指してチームを強化していく、というものです。
サターン第一作からプレイしていますが、ホップ、ステップ、ジャンプのように(本作が3作目)確実に進歩しています。
具体例を挙げると、2からJ2(当時JFL)チームが入ったのですが、札幌と仙台の2チームだけな上、非常に弱く、最初のヤラレ役的存在でした。
それが全チーム(水戸はまだ入っていません)に増えただけでなく、リーグのレベルが上がるにつれてJ2チームも強力助っ人を補強してくるため、あなどれない存在になりました。
退屈だと言われていた試合シーンも、グラフィックの強化だけでなく、小野選手の協力によるモーションキャプチャーの導入や、動きなどのバリエーションの増加、解説者の増員によって、飽きにくいものに仕上がっています。
加えて、選手数の爆発的増加が、プレイヤー毎の個性を際だたせる…はずでした。
ところが、最強を模索していくと、どのチームも選手構成が似たようなものになってしまうのです。
その原因はいくつかあります。まず、あまりにも強力な架空日本人選手の存在です。サッカー史に輝く釜本(ゲーム名、河本鬼茂)選手が別格なのは良いのですが、同等に近い(中田やカズより上の)架空選手が何人かいるため、その選手たちを入れることが最強チームへの近道となってしまっているのです(ちなみにこの面々は奥寺、木村、柱谷兄弟、ラモスといったモデルのいる選手ではありません)。これにより、サカつくHPの強豪チームの中で那智、東条、御厨、萩原、立浪、甲斐、源、河本龍といった選手のいないものは見当たらないということになってしまいました。
もう一つの理由は、外人枠です。3人枠なので、星の数ほどいる名選手たち(変名だが一流は皆モデルあり)が勿体ないです。国際リーグ構想とか理由をつけて、20年目位に自由化してくれていれば、プレイヤーの趣味がにじみ出た、おもしろいチームが増えたと思います。
更に、途中から急激に他チームが強くなることも、このようなチーム構成にせざるをえない一因となっています。
しかし、この件にしても、ゲームそのもののおもしろさを阻害するほどのことではありません。
それに、次回作ではJリーグの選手中心でも強いチームになるように調整するとのことで、ゲーム誌を見てみると…新しい架空日本人グレイトプレイヤーの画面写真が…クラッ…
現在でも、この問題点は解消されていないようです。
(毎日ゲームクエストに投稿したものを再構成しました)
このシリーズのおかげで、我が家のドリームキャストは寿命が延びました。
好調なのに試合に出させてもらえない選手が、くさってやる気をなくしてゆく様は、とてもリアルに感じました。
大リーガーの野茂選手が、遠征先のホテルまで持参して遊んでいたという噂を聞いて、サターン版を購入して以来のファンでしたが、うちで遊んだのはドリームキャストの特大号が最後でした。
私は、強すぎる架空選手よりも、あの11人兄弟が好きでした。結構強いし、何よりギャラが安かった!
by setakemura (2006-02-02 09:40)
こんにちは。コメント有難うございます。
うちのドリキャスも、こればかり遊んでいた時期があります。
野茂選手がというのは初耳でした! ジェフの下川選手(現マリノス)とか、Jリーガーにもファンが多かったようですね。
ゲーム内容は仰るとおり、上手く固まったと思いきや、人間関係で内部崩壊を始めたりして、なかなか気の抜けないゲームでした。
11人兄弟は、これの次頃から登場したんですよね。序盤をスムーズに進行する良いお助けキャラだったように思います。
by どらお (2006-02-02 12:23)