おいでよ どうぶつの森（任天堂）

６４の頃から潜在能力と顧客満足度の高いソフトだとは知ってたものの、DSに登場してまさかのミリオンヒットを飛ばした「おいでよ　どうぶつの森」。
　基本的には６４版やキューブ版に準じていますが、６４からキューブに変わった時以上の変化がありました。
　
　まず、ファミコンソフトの廃止。これ目当てで買った人もいるくらい、魅力のある要素でした。ファミコンミニなどで売られている物が無料で遊べるのですから。なので、やっぱりDSのカートリッジ容量が原因かな？と思っていましたが、後になって本編に自信があるからだという事に気付きました。
　とはいえ、カートリッジになった影響が感じられる部分はあります。村の住人が半分くらい（前作比）に減りました。版権っぽい名前のキャラ（ペリーヌ、マーチ、カールなど）は全滅です。固定キャラも一部変わっています。
　でも、魚や小イベントなどは増えていたりするのでスケールダウンした印象は全くありません。博物館のフータが鑑定の資格を取ったので、化石を手紙で送る手間も無くなりました。
　
　次に、通信環境の劇的強化。前作までは、メモリーカードを持ち寄るというまだるっこしい方法でしか、他のプレイヤーの村に行く方法はありませんでした。
　ですが、本作では無線LANなら設定するだけ（例外あり）、それ以外の場合はウィンドウズXPで別売のUSBコネクタを使うだけ（セキュリティソフトなど相性が悪い場合あり）でWi-Fiシステムによる通信プレイをすることが出来ます。
　でも、見ず知らずの人に村を荒らされたらどうしよう？と心配される方もいるでしょう。
結論から言うと、心配無用です。各プレイヤーに「ともだちコード」という物があり、これを教えていない相手は遊びに来る事が出来ません。逆の場合も同じです。
　そんな訳で、同じカートリッジ（４人まで遊べる）で遊んでいる家族の友人が突然遊びに来ることも無いですので、ネットゲーム初心者や、ネットゲームアレルギーの方も安心して遊べると思います。
　
　ちなみに本作では、気に入らない住人へのいじめ・嫌がらせ防止の為か、他所に引っ越していく住人が友好度に関係なくランダムで選ばれる仕様になりました。よって、２日ほど空けて遊ぶと大親友が引っ越してしまいショック！ということもあります。
ただ、Wi-Fiで遊んだ人の村に行く事もあるので、その際は再会することもできます。
引越し先で「私の事、覚えてる？XXちゃん」みたいな台詞を聞いた時は、思わずジーンとしてしまいました。
　

　もちろんニンテンドッグスから始まった「すれ違い通信」も健在で、ボトルメール形式なのですが、プレゼントを添えられるのはもちろん、手紙に書ける文字数も増え、作った星座も伝達されます。その上、すれ違いで相手の村から引っ越してくる住人も居ます。
　
　そんなこんなで文句なしに面白い作品ですが、残念な事に現在品薄で、本体を含め中古にプレミアが付けられているのをよく見かけます。ですが、製造終了した作品ではありませんし、順調に増産されていると思われますので、ゲーム界の為にも、そんな悪徳商法には手を出さないようお願い致します。

おいでよ どうぶつの森

• 出版社/メーカー: 任天堂
• 発売日: 2005/11/23
• メディア: ビデオゲーム