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ゼウス カルネージハートセカンド(アートディンク) [プレイステーション]

 この作品、一番のウリはメカ(OKE)の行動ロジックを設定して、思い通りに動く愛機が敵機を撃破する様を眺める(戦闘に入ると見ているだけなので)事だと思うのですが、仲間のプログラムをいじって転用し、ラストの大部隊も信長の野望全国版の時のように山の周りをグルグルと逃げ、ユニット毎の速度差で敵軍が伸びきったところを個別撃破、というセコい戦術?でクリアした自分に語る資格はありません。

 しかしながら、シナリオに対して思うところがありましたので、そちらについて語りたいと思います。まず設定では、地球の植民星である木星出身の主人公が、故郷に彼女を残して地球軍に入隊、というものがあり、本編は、軍でのOKE運用訓練からはじまります。
そして、地球側の圧制に対し故郷のカリスト独立党が武力蜂起し、主人公はどちらの勢力につくか選択を迫られます。そこからストーリーが完全に分岐し、それぞれの未来へ突き進んでいくわけですが、それまでプレイヤーはゲーム上地球側としか接触していないので、かなりの確率で地球側シナリオを選んでしまいます。かくいう自分も、地球側に付いてしまいました。

 やはり、いくら設定で元彼女だの故郷だのと言われても、それを描いたエピソードの2つ3つを見せられない限り、ゲーム上の時をともに過ごした仲間、とくにエリートながらも主人公に気を許し、悩みを打ち明けたりする女性に感情移入してしまうのは当然の成り行きでしょう。そのうえ、厳しいながらも友情を感じていた教官が殺されたりすれば、悩むまでもない、という気持ちになります。

 結局のところ、故郷を取るか捨てるかという問題を、どちらの女性を取るかにすり替えられてしまったように思います。もちろん、体制側で力をつけて故郷の力になるという考えもありますが、かなり苦しいです。

 なにより、一時の感情で大局的判断を失ってしまった自分に不安を感じました。カムイ伝(大河漫画)がゲームになっても日置藩に付いてしまうのだろうかと少々心配になってしまいました。

(毎日ゲームクエストに投稿したものです)

ゼウス カルネージハートセカンド

ゼウス カルネージハートセカンド

  • 出版社/メーカー: アートディンク
  • 発売日: 1999/12/17
  • メディア: ソフトウェア


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コメント 2

setakemura

こんにちは。
セカンドは未プレイですが、最初の方をやって、
自分の愛機が、ただただグルグル回転しながら銃を乱射する様を
呆然と見守っていた記憶があります。

カムイ伝のゲーム化は、想像したことすらなかったですが、
想像力貧困な私は、カムイの忍術アクションゲームか、
正助の「いっき」ぐらいしか思いつけませんでした。(汗)
by setakemura (2006-07-10 13:07) 

どらお

こんばんは。コメントありがとうございます。
そうですよね。
自分で組むと、なかなか・・・と言うより全然思い通りに動きませんでした。

カムイのゲーム化は、仰るように「影の伝説」みたいになりそうですが、
今ならアドベンチャーゲームなんかもいけそうな気がします。
読者層がゲームしない世代中心なのはネックですけど(汗)
でも、「どろろ」が出るくらいなんで、ひょっとしたら・・・?
by どらお (2006-07-10 20:18) 

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