蒼天の白き神の座(SCE) [プレイステーション]
プレイステーションで一番印象深かった作品、それが本作です。
長年、海外との国交を断絶していた某国が開国し、ようやく挑戦できるようになった山系に
自ら編成した登山隊を率いて挑戦するという、登山シミュレーションゲームです。
「ゲームでは死の持つ意味が軽い」というような意味の発言をゲームを知らない方がよく語ったりしますけれど、
ドラマ的演出のニュース映像よりも、死の持つ重さが胸に響くゲームです。
当然ながら、死亡した隊員が帰ってくる事はありません。
実際、山という大自然が相手ですから、こちらが完璧に計画を立てたと思っても、
ちょっとした女神?の気まぐれで大変な状況になる事は日常茶飯ですし、
石橋を叩くあまりにルート探索や設営・順化などに時間をかけすぎると、登れる時期を逸してしまいます。
なので、リスクを最大限回避しつつも、チャレンジを行うという判断力が非常に重要になります。
そんな苦闘の末に登頂ムービー(女性隊員だと女声になるこだわりよう)を見た時の感動は、
計り知れない物がありました。
ちなみに、燃料タンクを落としつつ上がっていく宇宙ロケット同様、
最終的に登頂できる人数は一部なので、
多くの隊員に登頂させてやりたいとなると、さらなる努力が必要になります。
なお、現在こそ、野口氏らの活動で知られるようになったゴミ(放置されたボンベなど)問題ですが、
本作では、ゴミを置いていくと評価が上がらないペナルティーがあります。
登るだけなら単なる自己満足であり、評価に値しないという事なんでしょうが、
なかなかの見識だったと思います。
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