N.U.D.E.@(マイクロソフト) [Xbox]
現在では、あまりにもゲームの発売本数が増えた為「珍しそうなジャンルだから、試しに」というような買い方が難しくなっています。
本作も「ピカチュウげんきでちゅう」のギャル版?と思いつつも買わずにいたのですが、Xbox惨敗確定時に大手スーパーが売り場を縮小する際、一斉ワゴンセールになったので、恥を忍んで(パッケージがデザイン・大きさともに恥ずかしい)買ってきました。
ジャンルは、「シーマン」以降、本数は少ないものの多機種で出ている、1(プレイヤー)対1(COM)のマイクコミュニケーションゲームです。
ちなみに、ある企業が開発した人型ロボットを、プレイヤーがモニター使用するというバックストーリーが存在しています。
そのロボットが、何と言うかメイドタイプなのですが、顔は美少女系でボディは見るからにロボットという、いわゆる「萌え」系の方には辛いと思われるデザインです。
声も声優ではなくて機械的なものであり、ロボットを前面に出そうとしている意図は窺えるのですが、ならばメイド少女にする必要も無かったのでは?と思いました。
さて、納品された時は何にも分からない状態のロボに、あれこれと教えて掃除や料理などをさせていく訳ですけれど、今でこそDSの犬たちに「ふせ!」とか言って喜んでいる自分も、初マイクゲーム(バンゲリングベイ等は除く)のプレッシャーは尋常ではありませんでした。
でも、コミュニケーションが円滑にとれるようになって来ると、何だか嬉しくなってきます。
(以下一部ネタバレ)
そうこうしているうちに、ゲーム内ネットで語られる背景が深刻な物になってゆき、ロボが回収されるかも知れないという事態になります。
その際、信頼関係がものを言うのですが、ここが唯一無二の盛り上がりだったように思います。
あとは、ひたすら淡々とした静かな(退屈な)日常で、ゲームとして、あまり良い出来とは言えません。
そうそう、ゲーム内ゲームとして、ロボの出すクイズに答えるというものがあるのですが、このクイズが全く面白くありませんでした。
ジャンルで映画を選ぶとアカデミー賞の年度別受賞者をひたすら答えさせられ、文学だと芥川賞という感じで、受験の丸暗記じゃあるまいし、こんなのクイズですらないという代物でした。
結局、こういう実験的な作品が出せるX-boxの風土って悪くないなとは思いましたけれど、もう少しゲームとして面白い物にしてくれないと・・・という少し残念な作品でした。
(毎日ゲームクエストに投稿したものです)
N.U.D.E.@ -Natural Ultimate Digital Experiment-
- 出版社/メーカー: マイクロソフト
- 発売日: 2003/04/24
- メディア: ビデオゲーム
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