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ジョッキーズロード(マイクロソフト) [Xbox]

 この「ジョッキーズロード」は、北海道の牧場育ちの少年が、中央競馬の栗東(滋賀県)所属の騎手として成長していく物語です。

 操作法は独特です。二本のアナログスティックをそれぞれ左右の手綱に見立て、加速は両方を馬の動きに合わせて押し出し、逆に減速は両方を手前に引き、左右の移動は行きたい方向のスティックを引いてやる、といった感じで騎乗馬を操ります。
 施設の中に練習場があるので、いきなりぶっつけ本番というような事は無いですが、スタートに関しては練習と本番でかなり勝手が違うため、「おっと、一頭出遅れた」なんてバツの悪い思いをしつつ体内時計にしっかり覚えさせなければなりません。
ただ、そうやって「ポーンと好ダッシュ」を決められるようになっても、3日とか間隔を開けてしまうとタイミングをすっかり忘れてしまうので、競技におけるブランクの恐ろしさが良く分かります。

 さて、スポーツと言われる事も多い競馬ですが、実際のところ走るのは馬ですので、完璧に近い乗り方でも勝てない馬もいれば、適当に流しても勝てる馬もいます。
 で、プレイヤーですけども、ゲーム開始当初は「あんちゃん」と呼ばれる新人ジョッキーなので、強い馬にはそうそう乗せてもらえません。そういった状況で騎乗技術のある奴だと認めさせるには、掲示板(5着以内)もどうかという馬に乗って好走する必要があります。しかし、そうする為には技術を上げること以上に、馬の癖を頭に叩き込むことが重要です。それを疎かにしていると、逃げ先行タイプなのにダッシュ力の無いような馬の場合いきなり置いてきぼりを食い、飛越の下手な馬(障害レースもあります)では減速を怠り障害の度につんのめる羽目になってしまいます。
なかでも、一番困るのはヨレ癖のある馬で、うっかり逆方向のムチをいれるような事をすれば激しく斜行してしまい、重いペナルティーを食らってしまうことにもなりかねません。

 なお、本作のウリでもあるストーリーは、さわやか競馬漫画といった感じで面白いのですが、どちらかというとストーリーよりの構成である為、いくつか操作できない(ムービーが流れる)レースがあり、そこに不満を感じる方もいるかもしれません。自分も最初は唖然としました。

 そのストーリー上の演出で特筆すべきなのが、「じらし」です。そもそも、じらすというのは、うまくいけばより良い印象を与えうる反面、やり方を誤れば一気に興味を失わせてしまう諸刃の剣のような演出法と言えます。しかし、本作の「じらし」技はなかなか巧いと感じました。

 少々ネタバレなんですが、このゲームでは、初めてG1レースに乗るまでにずいぶん時間がかかります。まず、朝日杯に駒を進めたお手馬はベテラン騎手に乗り替わり、毎日杯などトライアルを連勝してダービーに望む予定の馬はなぜか休養、引退。そしてひょんなことから初G1となった秋の天皇賞はストーリーの都合により操作不能・・・。
 で、ようやく初(操作)G1となるのがグランプリこと、有馬記念。しかも、乗るのは朝日杯の一件など因縁浅からぬ馬。いやが上にも気分は高まります。そして、追い出しをぎりぎりまで我慢して直線で末脚を炸裂させて勝った瞬間は、ウキャーっ!!(猿)という心境でした。

 猿のように我を忘れて楽しめるなんて、嬉しいじゃありませんか(汗)。

(毎日ゲームクエストに投稿したものを再構成しました)

ジョッキーズロード(Jockey's Road)

ジョッキーズロード(Jockey's Road)

  • 出版社/メーカー: マイクロソフト
  • 発売日: 2002/10/10
  • メディア: ビデオゲーム


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