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青の6号 歳月不待人(セガ) [ドリームキャスト]

 潜水艦ゲームのイメージといえば、魚雷で敵を沈めるとか、駆逐艦が投下してくる機雷をかわす、なんて絵がすぐに浮かんできます。しかし、本作は海底に沈む物品を引き上げるのが主な目的であり、武装は巨大化した海洋生物を退けたり障害物を排除するために使うという一風変わったゲームです。

 セガのキャラゲーにはハズレが少ないというのは旧々世代機の頃から言われており、自分で遊んでも実感していたので、原作を知らないにもかかわらず購入する気になりました。ちなみに、村田氏デザインのアニメ版の外伝的位置づけのようです。

 ゲーム内容としては、アドベンチャーパートで依頼を受け、象牙海域、真珠海域などという名のエリアまで母船で行き、そこから自力で探索するのですが、それぞれのエリアはつながっておらず、海流という名のバリアで閉ざされています。その中で事前の情報とソナーを頼りに依頼品を探し、回収するのです。勿論すんなりと行って帰れるわけではなく、各海域には巨大鮫やらが徘徊しており、近くに寄ったりむやみにソナーを打ったりするとこちらに気付き、襲ってきます。ですから、欲張って重い荷物を抱えたりすると、速度が落ち、袋叩きに合う羽目になることもあります。一応、荷物にフロート弾を打ち込んで、空気で膨らませてそのまま海上へ送るという手はありますが、このゲームは結構金銭にシビアなので持てないほどの重さ、大きさで無い限り使いたくなりません。

 サルベージが主目的とはいうものの、武装もおろそかには出来ません。安物の武器ではびくともしない怪物や、小口径の魚雷では傷も付かない障害物が存在しているので、限られた予算をやりくりして強化していかねばなりません。ぎりぎりの数のフロート弾や魚雷でのぞみ、打ち込む角度が悪くてはじかれたり、数が足りなかったりすると、どっと疲れが来ました。

 しかしながら、ゲームとしての出来が良い為、投げ出そうとは思いませんでした。特に、深海での緊張感が何とも言えません。海底に沈んだ都市の、そのまた更に下にある地下鉄跡に入っていく時など、無事に帰ってこられるのだろうかとつい考えてしまうほどでした。

 この作品、後に行われた廉価版発売希望のアンケートで一位になったにもかかわらず、版権問題で発売されませんでした。世知辛い世の中です。

 あ、それから、プレステ版と間違えないで下さいね。 

(毎日ゲームクエストに投稿したものを再構成しました)


青の6号 歳月不待人

青の6号 歳月不待人

  • 出版社/メーカー: セガ
  • 発売日: 2000/12/07
  • メディア: ビデオゲーム


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temotobasi

とても参考になりました、ありがとうございます。こちらのソフトですが中古での購入を考えていたところ、こちらのブログを見つけました。面白そうですね。ドリームキャスト版を購入してみようと思います。
by temotobasi (2011-01-02 03:39) 

どらお

temotobasiさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
今のゲームに慣れてしまっていると
さすがに画面を古くさく感じてしまうかも知れないですが、
ゲーム自体は今遊んでもじゅうぶんに面白いものだと思います。
なかなか見かけないのが難ですが
無事見つけて楽しまれるよう祈っております。
by どらお (2011-01-02 17:24) 

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