セガガガ(セガ) [ドリームキャスト]
一部ネタバレを含みます。ご注意ください。
セガマニアでは無いけれど、マスターシステムからの付き合いで、
セガパートナーズ(体験版目当てで入ったファンクラブ)では
入交社長(当時)に手紙も出した(そういう企画があった)ので、
この見るからに濃ゆそうな
一見さんお断りゲームにもついていけるんじゃないかと手に取りました。
もともとセガ通販専売だったことが示すように、
このゲーム、セガファンを喜ばすことしか眼中にありません。
そして、その選択は正しかったと思います。全体的にグロっぽい部分がありますし・・・。
内容は、人交(誤字ではない)社長から
セガの再建プロジェクト「セガガガ」を任された主人公がスタッフを集め、
彼らにゲームを作らせ、敵の刺客を倒しつつ、シェア100%を目指す、
というストーリーがSFテイストで暑苦しく展開されます。
あらゆる所で自虐ネタが炸裂しているので、
詳しくてセガ嫌いでない人ならばニンマリすること請け合いです。
ゲーム作りはリアルタイムシミュレーション仕立てでなかなか楽しいですし、
過去の名作が作られるので、
思い出の作品が出来た日には、
「ついに出た!シャイニング・アンド・ザ・ダクネス!!」とハッピーな気持ちになれました。
ただ、版権ものは出てこないので、
セガお得意のキャラゲー(北斗の拳、タルるート、幽々、レイアースetc.)が見られず残念でした。
それから、時代を先取りしている部分として?萌えネタがそこらじゅうで展開されているのですが、
萌えネタだけでよくもこれだけ盛り上がれるもんだと感心しました。
ちなみに、他社を匂わせる表現はほとんどありません。
唯一目立つのが、RPGという単語が出るたびに「R.P.G.はバンダイの商標です。」と出ることで、
いろいろ言いたいのは分かりますが、少々しつこかったです。
あと、終盤、
マイケルも買ったという360°回転の大型筺体の改良型に乗って宇宙に飛び出し、
横スクロールのシューティングでセガの歴代ハードと戦うというすごい展開になりますが、
なんか熱くて良かったです。
ムービーのアニメーション以外はあまりお金がかかってなさそうな作品ですけれど、
それが逆にマニアックな同人っぽさを醸し出していて、タイトルには合っていたと思います。
ゲームとしても水準以上の出来ですよ・・・たぶん。
個人的には、「激萌秘書アリサ」が遊べなかったことが一番の心残りでした。
(毎日ゲームクエストに投稿したものを一部修正しました)
このゲーム、大好きです。
自虐ネタのオンパレードなのに、ゲームへの愛に溢れていて、
遊びながら、このゲームのネタが理解できることに喜びを感じました。
オープニングで社歌が流れたのも、私がこれを遊んだ時には、
すでにドリームキャストの生産がストップしていたことも手伝って、
じーんとくるものがありました。
戦闘シーンで、開発スタッフに、「分社化」と言ってダメージを与えるたびに
本気で心配していたものでした。
by setakemura (2006-04-29 16:25)
そうなんですよね。
セガガガの製作者(アドバンスの鉄腕アトムと同じ方)は
中古ゲーム&ゲーム総合誌「ユーゲー」に漫画を連載されているのですが、
こちらもゲーム愛に溢れております。
ちなみに、恐ろしくいいタイミング(テレビで報道されるほど)で
セガの落日と本作の発売が重なっていましたけれど、
会社が傾いたのは俺のせいじゃない、とHPで発言されてました(汗)
分社化は結局何だったんでしょうね・・・
by どらお (2006-04-29 21:11)