エレベーターアクション(タイトー) [ファミコン]
この作品と出会ったのはゲーセンででしたが、
その独特な雰囲気に惹かれ、
よく遊んでいた記憶があります。
とあるビルにロープをかけて侵入した諜報員が、
書類を奪った後、用意した車で逃走(面クリア)というシチュエーションが、
なんだか映画的で大人の雰囲気があり、とても好きでした。
アクションゲームですので、
メインはエレベーターとエスカレータを使ったパズル的捜索と、
敵組織員との死闘なのですが、
拳銃で撃ち合うだけでなく、
電灯の紐を撃って頭上に落としたり、
エレベータで挟んだりしても倒せるため、
戦闘もかなり面白かったです。
自分の本拠地である「なつゲー」でも、
本作に惹かれて登録という方が何人か居て、
派手ではないけど人気のある作品だったんだなぁと感心しました。
リメイク版はおしなべて子供っぽいのでご注意下さい。
ワルキューレの冒険(ナムコ) [ファミコン]
今でも人気があるキャラクターである、
戦乙女こと、ワルキューレが最初に登場した作品です。
続編に至るまでアクションRPGのシリーズですが、
本作はRPG寄りでした。
今のRPGから見ると全然素っ気ないですけどね・・・。
なお、本作ではワルキューレの色(髪は何故か黒)や血液型を選べますが、
ある血液型だと成長が遅く、滅茶苦茶苦労します。
PCエンジンの邪聖剣ネクロマンサーでも晩成キャラは居ましたが、
本作の場合、成長が遅いだけで最終着地点は同じなので、
制作者の悪意すら感じるものでした。
ちなみに本作も、続編の伝説も大ヒットには至りませんでしたけれど、
キャラ人気はとても高く、
他のゲームへのゲスト出演も多いです。
最近では、ドルアーガオンラインのプレイヤーキャラにもなっています。
漫画も当初はポケモンの杉森氏の描いたものだけでしたが、
キャラデザインの冨士氏のものも登場しています。
あと、プレステのナムコアンソロジー2では、
冒険に加え、冒険のアレンジ版(伝説に近い雰囲気)も入っており、
なかなかお得な感じでした。
ポートピア連続殺人事件(エニックス) [ファミコン]
ポートピアと聞いても、成人前の人だと関西人じゃない限り、
どこか分からないかも知れません。
本作が出る前の1981年に地方博が開かれた、
神戸市の埋め立て地域がポートピアなんです。
余談ですが、このポートピア(神戸ポートアイランド博覧会)は、
唯一と言っても良い、成功した地方博でもあります。
さて、本作登場前は、
アドベンチャーゲームはキーボードで文字を入力して、
コマンド入力というのが基本でした。
「ふく とれ」とか、「take key」みたいに、
名詞と動詞を組み合わせるのは、結構面倒でした。
ですから、
本作のヒットにより選択式コマンドが主流になったのは、
とても有り難いことでした。
堀井氏のゲーム界への貢献度は、ホント凄いです。
まぁ、本作も今から考えると、
3Dダンジョンなんかあったりして、
ちょっと面倒だったりします。
当時は、そうは思いませんでしたけど・・・。
あと、プレイしてもないのに犯人を知ってる人が多いゲームって、
これくらいじゃないでしょうか(笑)
ウィザードリィ(アスキー) [ファミコン]
ロールプレイングゲームの祖とも言われる、
3Dダンジョン探索型RPGです。
ファミコン時代のロープレに比べても
ストーリーの薄さは抜きんでており、
非常に味気ないとさえ言えるのですが、
自由度の高いキャラメイクや、
多種多様なモンスター、
死んだらそれまでかも知れないスリル感、
そして宝箱から見つかるレアアイテムなどの魅力が相まって、
止め時の難しい、どっぷりとハマる作品になっていました。
総プレイ時間は、今に至るまで本作が最長だと思います。
そうそう、ファミコン版では
末弥氏のイラストと羽田氏の音楽の魅力も
没入感に大きく寄与していました。
ウィザードリィ自体は現在までシリーズが続いていますけど、
なまじストーリーを加えていたりして、
本作を越えるには至ってない気がします。
今から遊ぶには、
スーファミの書き換え版(1~3まで同時収録)がお勧めですが、
入手難にも程があるので、
プレステ版が良いかも知れません。
ファミコン版は電池が心配ですけど、
セーブデータにレアアイテムが入ってたりして面白いですよ。
銀河の三人(任天堂) [ファミコン]
エニックス制作のPCゲームだった「地球戦士ライーザ」。
それをファミコンに移植したのが本作です。
タイトル以外も大幅に変わっているため、
関連に気付かない人も多かったようです。
ちなみに、パッケージは漫画家の永井氏が手がけていますが、
氏の漫画が好きな自分から見ても
内容とまるでそぐわないイラストであり、
制作者がファンだったから無理に持ってきたのではと
思いたくなるほどでした。
なお、PC版ともグラフィックが(劣化と違う意味で)全然違っており、
リミがあんなに少女でいいのだろうかなどとも思ったり・・・。
なぜかオペレータAI?のミオだけ似た雰囲気でした。
内容はSF仕立てのRPGであり、
雑魚敵もセリフがあったりして面白い作品だったのですけれど、
途中から難易度が急上昇しており、
印象的なラストは見ずに終わったプレイヤーが少なくなかったとか。