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宇宙船ダムレイ号(レベルファイブ) [ニンテンドー3DS]

ギルド02の一本で、
「かまいたちの夜」を手がけた二人によるアドベンチャーゲームです。
現在の所ダウンロード版のみとなっております。

内容は
宇宙船のコールドスリープ室で目覚めたものの
なぜかそこから出ることのできない主人公が、
作業用ロボットを遠隔操作して
宇宙船内を探索するというものです。

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まずは
故障しているオペレーションシステムを
再起動させるところから始まるのですけども、
これが何というか
いにしえのテキスト入力式アドベンチャーゲームのような
風味が漂っており、
懐かしい気分で遊ぶことができました。

で、
OSが復旧して
作業用ロボが使えるようになると
新たな展開というか本編が始まります。
ロボットと言っても、
「デッドゾーン」のキャリーやアニメのウォーリーの
自分で考える能力を無くしたような
シンプルなものですので、
いろんな所で詰まってしまうわけです。

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それらを
そこらじゅうに点在している手がかりを元に
解決しつつ探索地域を広げ、
話を進めていきます。
このロボット操作によるパートは、
これまたパソコンの
3D探索型アドベンチャーゲームのようで
ワクワクしながら遊ぶことができました。

ただ、
惜しむらくは
ボリュームが少ないです。
毎日ちょびっとずつ遊んでいた自分だと
それほどでも無かったですけれど、
一気に進めるような人なら
あっという間に終わってしまうかも知れません。

それと「怪獣が出る金曜日」もそうだったように
公式サイトがもう一つミスリードをしている感があり、
単なる「ちいさなメダル」的存在のスペースリーチ(宇宙害虫)も
襲ってくるんじゃないかと思ってしまいそうですし、
説明無しヒント無しというのも
実際は落ちているノートやらにヒントが書かれている
親切仕様でちっとも詰まらない事から、
ただ敷居を上げてしまっているだけのような気がします。
あと
ハッピーじゃないっぽい終わり方も何ですけども、
そちらは
他の受け止め方も出来なくもないので
まあいいんじゃないでしょうか。

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正直なところ
結構好き嫌いが分かれそうな作品です。
が、
自分はかなり合いました(笑)。

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※画像は(c)レベルファイブ
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怪獣が出る金曜日(レベルファイブ) [ニンテンドー3DS]

著名クリエイターによる小品を集めた前作
GUILD01(ギルド01)につづく
ギルド02の一作です。
ただし今回はダウンロード販売のみとなっております。

さて、
この「怪獣が出る金曜日」は
「ぼくのなつやすみ」等で知られるミレニアムキッチン製作の
アドベンチャーゲームです。
舞台が世田谷区にある架空の街ということで
田舎というわけではないのですけども、
昭和46年ということもあって
まだまだ空き地や野っ原、田園の残る風景は
じゅうぶんに風情のあるものとなっています。

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小品ゆえの限界なのか自由度は低く、
ストーリーを追いかけていくと
わりと早くにエンディングを迎えてしまいますが(その後少々)、
家の近辺をうろうろと散策しつつ
その合間に怪獣カードバトル(虫相撲的存在)を遊ぶあたり、
任天堂ハードで遊べる「ぼくなつ」的ゲームと言って
差し支えないように思います。

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じゃあ
「ぼくなつ」プレイヤーには魅力が無いのか?というと
そうではなく、
独自の雰囲気が楽しい内容となっています。
タイトルに始まり
近隣のテレビ局や美術倉庫の存在等々、
終盤までSFなのかそうじゃないのか悩ませてくれる
少しひねりの利いたストーリー。
台詞は声無しなのに
「賢明なる諸君!」と唐突に始まる
お姉さんによる解説や
近くを走る電車などの環境音は声入りであること。
あと
のんびりした矢野顕子氏っぽい主題歌と
個人的にいろいろとツボでした。

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加えて
ストーリーともしっかり関連している怪獣カード。
道ばたに落ちている
怪獣のかけらを集めると
カードになるというもので
(早い話が金銀エンゼルみたいな感じ)、
そのカードを5枚デッキにして対人バトルをする
怪獣カード合戦(いわゆるミニゲーム)が
これまた良い味を醸し出しています。

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大昔のソーセージに付いていた
(半分くらい日ハムの選手だった)野球カードのように
隅っこにジャンケンマークが付いており、
基本はじゃんけんの勝ち負けで、
あいこの場合はカードの強さによって勝敗をつける
至ってシンプルなルールなのですが、
先攻時に二枚、後攻時に一枚
ランダムに勝敗が表示され
(つまり三人目がいるのでしょう)、
そこでカードの順番を二枚だけ変えられるため、
単なるカードの良し悪しと運だけのゲームにはなっていないのでした。
ただ
終盤はグーチョキパー以外の特殊カード投入により
一筋縄ではいかなくなっていて、
やや爽快感が薄れています。

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そうは言いながらも、
ちょっとした余韻の残る
なかなかに忘れがたい作品でした。

kaiju0.jpg

※画像は(c)レベルファイブ
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