とびだせ どうぶつの森(任天堂) [ニンテンドー3DS]
そろそろ品薄がおさまりそうと思ったところで
クリスマス・正月シーズンを迎え、
パッケージ版が安定して店頭に並ぶのは
もうちょっと先になりそうな気がする
大ヒット作です。
(DS版からの引越しは不可)
ただ以前と違って
DLカードやEショップなどでの
ダウンロード販売があるため、
パッケージにこだわりがなければ
いつでも定価で購入することができます。
正直なところ、
前作であるWii版(『街へいこうよ どうぶつの森』)に
前々作のDS版(『おいでよ どうぶつの森』)ほどの
勢いが無かったため、
このシリーズもそろそろ(マンネリ気味)かな等と思っておりました。
ですが
それは大きな思い違いだったようです。
ニンテンドウ64やゲームキューブの頃は
今より据え置きゲーム機の稼働時間が長い時代だった為
携帯機じゃなくとも長時間遊びやすかった事や、
DS版の登場によって
ちょっと遊ぼうと思った際でも
Wiiを起動しなきゃならないという面倒くささに
プレイヤーが気付いてしまったこと、
そしてWii版そのものがDS版の強化版的な内容だった
(やや新鮮味が薄かった)
なんて要素が相まって
思ったほどふるわなかったのかなと思います。
それにしても、
本作の発売前と後で
すれ違い通信のヒット数がずいぶん増えましたし、
プレイヤーの女性率も相当上がったように感じます。
ゲーマーじゃない層も本体ごと買うくらい
魅力のあるタイトルということなのでしょう。
気になる内容は、
64、ゲームキューブからDSになった時以来の
大幅な強化がはかられています。
これまでの作品にて
軌道に乗るまでプレイヤーを導いてくれた
たぬきのたぬきちは不動産屋となり、
犬のしずえがその役割を引き継ぎました。
それだけでも大きな変化ですけれど、
今回はプレイヤーが村長になり
施設を増やす公共事業や
村の方針を決めてゆきます(二人目以降は住民)。
商店主だった前作までのたぬきちと異なり
しずえは村長の秘書という立場になっています。
村の線路を挟んで向こう側に街があるという構造は
Wii版に似ているものの簡便になっており、
ゲームキューブ版一作目で存在はしていたけれど
行くためにはゲームボーイアドバンスをつなぐ必要がある等
とても敷居の高かった
南の島が復活かつ楽々移動できるようになり、
夜しかプレイできない(資金稼ぎの定番であるカブの売買が難しい)プレイヤーへの
救済策(夜に価格の高い虫が捕れる)にもなっています。
何だかよく分からないけど突然住人が怒ってる
みたいなアクシデントも消え、
水やりで義務感を抱きやすかった花も枯れにくくなるなど
全体的にのんびりまったり度が増しています。
それに歩を合わせるかのように
毒気が薄くなっている感はあるものの
シニカルな部分は残ってますし、
固定キャラたちも
作品ごとにちょっとずつ話が進展していて
シリーズをずっと遊んでいる人は
そんなところにも
ちょっとした楽しみを味わえることでしょう。
もちろん
今作から入っても全く不都合はありません。
(テントから出て家を建てる)
最初の頭金を払わないと
村の事業やすれ違い通信が出来ないのは
(テントが気に入ってたため)ちょっと残念でしたが、
それ以外はゲーム中で
特に義務づけられていることも無く
好きなように遊べ、
家具や魚、虫など収集アイテムの種類も多く
やりこみたい人にも遊びごたえのあるボリュームです。
通信要素も一層強化されており、
遊んでいるフレンドが居なくてもあれこれ楽しめます。
とまあ
よくもこれだけの物を詰め込んだと
感心したくなるゲームです。
いつまで飽きずに遊べるのか分かりません。
大ヒットに恥じないすごい作品です。
さて、
本年度の個人的ベストゲームは
一位が『グラビティデイズ』
二位が『風ノ旅ビト』
そして三位グループがこのとび森と
『ルーンファクトリー4』でした。
オリジナリティのある作品を尊ぶ選考ゆえ
シリーズものである本作とルーンファクトリー4が
割り引かれていることを鑑みると
上記の作品は甲乙付けがたい内容でした。
来年もこのような良作に巡り会いたいものです。
※画像は(c)任天堂
クリスマス・正月シーズンを迎え、
パッケージ版が安定して店頭に並ぶのは
もうちょっと先になりそうな気がする
大ヒット作です。
(DS版からの引越しは不可)
ただ以前と違って
DLカードやEショップなどでの
ダウンロード販売があるため、
パッケージにこだわりがなければ
いつでも定価で購入することができます。
正直なところ、
前作であるWii版(『街へいこうよ どうぶつの森』)に
前々作のDS版(『おいでよ どうぶつの森』)ほどの
勢いが無かったため、
このシリーズもそろそろ(マンネリ気味)かな等と思っておりました。
ですが
それは大きな思い違いだったようです。
ニンテンドウ64やゲームキューブの頃は
今より据え置きゲーム機の稼働時間が長い時代だった為
携帯機じゃなくとも長時間遊びやすかった事や、
DS版の登場によって
ちょっと遊ぼうと思った際でも
Wiiを起動しなきゃならないという面倒くささに
プレイヤーが気付いてしまったこと、
そしてWii版そのものがDS版の強化版的な内容だった
(やや新鮮味が薄かった)
なんて要素が相まって
思ったほどふるわなかったのかなと思います。
それにしても、
本作の発売前と後で
すれ違い通信のヒット数がずいぶん増えましたし、
プレイヤーの女性率も相当上がったように感じます。
ゲーマーじゃない層も本体ごと買うくらい
魅力のあるタイトルということなのでしょう。
気になる内容は、
64、ゲームキューブからDSになった時以来の
大幅な強化がはかられています。
これまでの作品にて
軌道に乗るまでプレイヤーを導いてくれた
たぬきのたぬきちは不動産屋となり、
犬のしずえがその役割を引き継ぎました。
それだけでも大きな変化ですけれど、
今回はプレイヤーが村長になり
施設を増やす公共事業や
村の方針を決めてゆきます(二人目以降は住民)。
商店主だった前作までのたぬきちと異なり
しずえは村長の秘書という立場になっています。
村の線路を挟んで向こう側に街があるという構造は
Wii版に似ているものの簡便になっており、
ゲームキューブ版一作目で存在はしていたけれど
行くためにはゲームボーイアドバンスをつなぐ必要がある等
とても敷居の高かった
南の島が復活かつ楽々移動できるようになり、
夜しかプレイできない(資金稼ぎの定番であるカブの売買が難しい)プレイヤーへの
救済策(夜に価格の高い虫が捕れる)にもなっています。
何だかよく分からないけど突然住人が怒ってる
みたいなアクシデントも消え、
水やりで義務感を抱きやすかった花も枯れにくくなるなど
全体的にのんびりまったり度が増しています。
それに歩を合わせるかのように
毒気が薄くなっている感はあるものの
シニカルな部分は残ってますし、
固定キャラたちも
作品ごとにちょっとずつ話が進展していて
シリーズをずっと遊んでいる人は
そんなところにも
ちょっとした楽しみを味わえることでしょう。
もちろん
今作から入っても全く不都合はありません。
(テントから出て家を建てる)
最初の頭金を払わないと
村の事業やすれ違い通信が出来ないのは
(テントが気に入ってたため)ちょっと残念でしたが、
それ以外はゲーム中で
特に義務づけられていることも無く
好きなように遊べ、
家具や魚、虫など収集アイテムの種類も多く
やりこみたい人にも遊びごたえのあるボリュームです。
通信要素も一層強化されており、
遊んでいるフレンドが居なくてもあれこれ楽しめます。
とまあ
よくもこれだけの物を詰め込んだと
感心したくなるゲームです。
いつまで飽きずに遊べるのか分かりません。
大ヒットに恥じないすごい作品です。
さて、
本年度の個人的ベストゲームは
一位が『グラビティデイズ』
二位が『風ノ旅ビト』
そして三位グループがこのとび森と
『ルーンファクトリー4』でした。
オリジナリティのある作品を尊ぶ選考ゆえ
シリーズものである本作とルーンファクトリー4が
割り引かれていることを鑑みると
上記の作品は甲乙付けがたい内容でした。
来年もこのような良作に巡り会いたいものです。
※画像は(c)任天堂
タグ:とびだせ どうぶつの森
HOSPITAL. 6人の医師(アトラス) [Wii]
ついに発売となったWiiU。
自分もWiiFitくらいまでには欲しいところであります。
そんなWiiUは、
(新規だとWiiリモコン及びヌンチャクとセンサーバーを買う必要がありますが)
先代Wiiソフトに対応しております。
というわけで
ソフトが揃ってくるまでWiiソフトの需要も少なくないだろうと
今回もWiiの良作をお送りします。
かつてDSの激ムズソフトとして登場し、
多くの和ゲーマーを苦しめた医療アクションゲーム、
『超執刀カドゥケウス』。
海外では国内以上の好評を得て
シリーズ化と相成りました。
このホスピタルも
そんな流れをくむ作品で、
初代のリメイク版『二つの超執刀』に出てきた
ミラがプレイヤーキャラの一人となっています
(なのでキャラクターデザインもリメイク以降の雰囲気)。
さて、
「6人の医師」と言うだけに
プレイヤーキャラは6名で、
それぞれが
外科医、内視鏡医、整形外科、救急救命医、診断医、検視官
となっており
その職種に応じたプレイを繰り広げることとなります。
従来のカドゥケウスに近い外科。
3Dで表示される体内にWiiリモコンを向けて操作する内視鏡。
外科的でありながら大工的なところもある整形外科。
応急処置で数もこなす救急。
問診、聴診、視診に加え画像診断も駆使する診断。
遺体や遺留品、現場検証、証言から事件を解明する検視。
と
それぞれに独自性があり、
診断と検視に至ってはアクション性のない
いわゆる推理アドベンチャーのようなシステムなので
なかなか飽きさせません。
かつて
ヌルゲーマーの多くが投げ出す羽目に陥った
厳しい難易度も影をひそめ、
いや、
高難易度や高ポイントという手練れ向けの部分は残しつつ、
イージーモードだと
へたれゲーマーも頑張ればクリアできる
良心的な難易度に抑えられています。
一つの病院を舞台とした
プレイヤーキャラの多い作品ゆえ
ストーリーも相互に絡み合っており、
あちらで診断した患者を
こちらでオペするみたいな展開も多く、
先が気になるつくりになっています。
それぞれのキャラを立てつつも
あまり話が散漫にならない、
時系列に並べた話のつくりは
うまいなと感心させられました。
ところで、
今時のゲームに慣れ親しんでいる人だと
アニメやムービーが無いとか
台詞全部に声が付いてないなんて不満が出るかも知れません。
しかしながら、
キャラクターの元絵をいじりながら
コミックのように見せる演出法がハマっており、
自分としては
特に物足りないとは思いませんでした。
初代プレイステーションの頃から
医療ゲームは
(DSの医療従事者向けソフトを除いて)
自分の記憶にあるものだけでも
『クリックメディック』『THE歯医者さん』『THE外科医』
『研修医天童独太シリーズ』『ブラック・ジャック』
そしてこのカドゥケウスシリーズと
出てきましたけれど、
このホスピタルは
その決定版と言っていいような
充実度・完成度だと思います。
Wiiの全ソフト中でも屈指の良作であるこのゲーム、
職業にされてる方から見たらどうなのかしら。
※画像は(c)アトラス
自分もWiiFitくらいまでには欲しいところであります。
そんなWiiUは、
(新規だとWiiリモコン及びヌンチャクとセンサーバーを買う必要がありますが)
先代Wiiソフトに対応しております。
というわけで
ソフトが揃ってくるまでWiiソフトの需要も少なくないだろうと
今回もWiiの良作をお送りします。
かつてDSの激ムズソフトとして登場し、
多くの和ゲーマーを苦しめた医療アクションゲーム、
『超執刀カドゥケウス』。
海外では国内以上の好評を得て
シリーズ化と相成りました。
このホスピタルも
そんな流れをくむ作品で、
初代のリメイク版『二つの超執刀』に出てきた
ミラがプレイヤーキャラの一人となっています
(なのでキャラクターデザインもリメイク以降の雰囲気)。
さて、
「6人の医師」と言うだけに
プレイヤーキャラは6名で、
それぞれが
外科医、内視鏡医、整形外科、救急救命医、診断医、検視官
となっており
その職種に応じたプレイを繰り広げることとなります。
従来のカドゥケウスに近い外科。
3Dで表示される体内にWiiリモコンを向けて操作する内視鏡。
外科的でありながら大工的なところもある整形外科。
応急処置で数もこなす救急。
問診、聴診、視診に加え画像診断も駆使する診断。
遺体や遺留品、現場検証、証言から事件を解明する検視。
と
それぞれに独自性があり、
診断と検視に至ってはアクション性のない
いわゆる推理アドベンチャーのようなシステムなので
なかなか飽きさせません。
かつて
ヌルゲーマーの多くが投げ出す羽目に陥った
厳しい難易度も影をひそめ、
いや、
高難易度や高ポイントという手練れ向けの部分は残しつつ、
イージーモードだと
へたれゲーマーも頑張ればクリアできる
良心的な難易度に抑えられています。
一つの病院を舞台とした
プレイヤーキャラの多い作品ゆえ
ストーリーも相互に絡み合っており、
あちらで診断した患者を
こちらでオペするみたいな展開も多く、
先が気になるつくりになっています。
それぞれのキャラを立てつつも
あまり話が散漫にならない、
時系列に並べた話のつくりは
うまいなと感心させられました。
ところで、
今時のゲームに慣れ親しんでいる人だと
アニメやムービーが無いとか
台詞全部に声が付いてないなんて不満が出るかも知れません。
しかしながら、
キャラクターの元絵をいじりながら
コミックのように見せる演出法がハマっており、
自分としては
特に物足りないとは思いませんでした。
初代プレイステーションの頃から
医療ゲームは
(DSの医療従事者向けソフトを除いて)
自分の記憶にあるものだけでも
『クリックメディック』『THE歯医者さん』『THE外科医』
『研修医天童独太シリーズ』『ブラック・ジャック』
そしてこのカドゥケウスシリーズと
出てきましたけれど、
このホスピタルは
その決定版と言っていいような
充実度・完成度だと思います。
Wiiの全ソフト中でも屈指の良作であるこのゲーム、
職業にされてる方から見たらどうなのかしら。
※画像は(c)アトラス