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高2→将軍(アスク) [プレイステーション]

国産ゲームの転機のひとつだったプレイステーション。
参入への敷居が下がることにより
膨大な数のゲームがリリースされ、
良作でもあっさり埋もれるという問題が生じつつ
何だかよく分からないゲームが数多く生み出されるという
効果もありました。
そんなよく分からない作品の一つです。

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何がよく分からないかって
まずタイトルです。
「高2」で「→」で「将軍」です。
タイトルだけでじゅうぶん怪しげな雰囲気を醸し出しているのですけれど、
初代プレステ時代は自分も結構なチャレンジャーでしたので
こういうちょっと気になる感じの作品も割と買っておりました。

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(唯一の男子キャラ)

が、
私としたことが
パッケージを見て二の足を踏んでしまったのでした。
ギャルゲー的なのはまあいいとして、
パッケージ絵が何とも微妙というか・・・

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(怒らせそうな選択肢ばかりというのが困る)

で現在に至ったわけですけれど、
何とこの作品がゲームアーカイブスになっていたのを知り
ようやく購入にこぎつけたのでした。

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(ちなみにギャルゲ部分は声優付き)

パッケージを見て感じたように
ちょっと微妙なギャルゲーです。
学期ごとに時間割があり
学業と遊びの割合を決めて
月に二回ほどのイベントをこなすという
いわば劣化ときメモといった風でして、
あらぁ・・・(当時買わなくて正解だったかしら)と思いながらプレイしておりました。

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(時間割の矢印部分だけ任意に決められる)

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(方針は実にアバウト)

何が劣化ってキャラの描き分けとかよりも
むしろ
少ないイベントでの会話中、
選択肢を選んで正しいものだと次回も同じキャラが出るというシステムが
(会話中には正解かどうか判別できないこともあって)
次のイベントにならないと結果が分からず難儀でした。

211.png
(たまに出るイベント絵)

なお
毎学期末にはテストがあり、
それはクイズ形式なので
クイズ好きとしては問題ないものの
そうじゃない方には迷惑な仕様だと思われます。

27.png
(テスト前に一問出題してくれるが本番には出ず)

そして
テストの結果などから
科目ごとのパラメータが強化されていくのですけれど、
これが恋愛以外に活かされるというのが
このゲームのユニークな所と言えるでしょう。

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(テストはこんな感じ。時間制限が短いものの内容はわりと簡単)

というわけで
二年も終わろうかという頃になっても
女の子とはさして仲良くもなれず、
唯一の野郎と芝生で昼寝をしていた主人公。
目覚めたときには
違う場所に居たのでした。

212.png
(実に寂しい昼寝)

あまりにも唐突な話ですが
寝ている間に違う時代に飛ばされてしまったのでした。

213.png
(目覚め)

しかも
ここからはゲーム形式がサウンドノベルに。
これを一粒で二度美味しいなどと言って良いのかどうか。

それからは
タイトルの半分を占める「将軍」部分とでも言いますか
戦国時代に放り出された主人公の話となるのです。

217.png
(史実を知っているとある程度有利な展開に)

半端なギャルゲーだった前半に比べて
後半はテキストたっぷりなノベルになり、
どうやらこちらがメインだったようです。
謎の科目別パラメータも
場面によって選択肢が増えるという特典があり、
勉強はやっておくもんだと思わされます。
ギャルゲ部分のキャラクターたちは
後半部分にも名前を変えて(転生前の姿で?)現れるため
仲良くしておくとそういう展開も期待できます。

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(農民上がりを強調するためなのか秀吉はきっつい尾張弁)

バッドエンドを含めると
エンディングの数は100を越えており、
それを埋めていくのが好きな方には
とても魅力的なゲームなんじゃないかと思います。
ただ、
明智光秀がゲームオリジナルキャラのような
かけ離れた設定であったり
そもそも単なる高校生の主人公が
戦国の世でやっていけるのかなんて事もあり
SFチックな設定が許容できない方だと
あまり楽しめないような気がします。

219.png
(信長。選択肢Cは追加されたもの)

とはいえ展開豊富なノベルゲームとしては
優秀な内容であり、
妙なゲームという印象は変わらないものの
面白いゲームか?と聞かれれば
けっこう面白かったよと答えそうな
そんなアドベンチャーゲームでした。

※画像はゲームアーカイブス版(600円)より


高2→将軍

高2→将軍

  • 出版社/メーカー: アスク
  • メディア: Video Game



タグ:高2→将軍
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宵乃

これプレステの持ってます(笑)
学園生活のほうは二度もやる気が起こらないし、戦国時代のほうはなかなかバッドエンド以外のエンディングにたどり着けず、例のごとく投げ出してしまいました。
でも、ドラクエの「逃げるを8回」裏技ネタは笑えたかな。

あと、こないだは拍手ありがとうございました。竹本泉なんて名前であの絵柄なら女性を思い浮かべて当然ですよね。わたしもそれを知ったときは驚きました。
by 宵乃 (2011-04-09 10:03) 

おかもろ(再)

このゲーム気になっていました。無理矢理二つのゲームをくっつけたとは聞いていましたが、ここまで無理矢理だとは思いませんでした。この記事の中にある写真で、上半分と下半分が同じゲームだと誰が思うでしょうね。しかもヒロインの顔どころか、男性と女性の顔さえ全く同じというのも笑えます。それにしても完全攻略が難しそうなゲームですね。
by おかもろ(再) (2011-04-09 10:53) 

どらお

宵乃さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
なんとプレステ版をお持ちでしたか。
おっしゃるように学園編が
一度遊べばじゅうぶんという内容なんですよね~。
自分はアーカイブス版をPSPで遊んだため
ロードも短くセーブも簡便でしたけど、
PS本体で遊ぶとなると
ノベル部分の繰り返しプレイも結構面倒そうですね(汗)。
ちなみに自分は
逃げる8回でかいしんのいちげきという裏技はこれで見るまで知りませんでした(汗汗)。

それから拍手コメントへのレスもありがとうございました。
あちらでは書きませんでしたけど
竹本作品のイラストもホントお上手ですね♪
by どらお (2011-04-09 13:40) 

どらお

おかもろ(再)さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
作った方は斬新なアイディアと思ったのかも知れないですが、
キメラ的合体なんですよね・・・どう見ても。
ギャルゲ時のキャラクター絵もまあアレなんですけども、
それが
サウンドノベルになると別物の「かまいたちの夜」的グラフィックになってしまうため、
せめてどちらかに統一していたら
まだ流れが自然に感じられたのではないかと思います。
これも見た目の違和感で
違う時代にいるという違和感を引き立てようとしていたのかしら。
それから
完全攻略ですが
ギャルゲもキャラ別に攻略しないといけないのが辛いところです。
ノベル部分にはチャプターがあってそこから好きな場面に戻れるのは親切設計なんですけどね。
by どらお (2011-04-09 13:48) 

犬塚ケン

こんばんは。

これは珍品ですね~。
タイトルは聞いたことがあるかな?
良くも悪くも、ときメモの絶大な影響力を感じました。

しかしそれ以上に衝撃的なのは、
宵乃さんがこのゲームを持っていたことと、
「横好怒羅尾と申します」
「珍しい名前だぎゃあ」のやり取りですね(笑)。
by 犬塚ケン (2011-04-10 22:45) 

どらお

犬塚ケンさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
珍品なんですが、
その手のゲームにありがちな
奇妙なだけでゲームとしての出来は今二つというのではなく
それなりに楽しめるというのが
このソフトのいいところだと思います。
しかし
前半は見るからにときメモ同人ゲームという感じですね~。
by どらお (2011-04-12 17:02) 

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