お姉チャンバラ Revolution（D3パブリッシャー）

PS2で好評を博した
ビキニ姿の女性が刀で大量のゾンビを切り捨てる
というシリーズのWii版で
移植ではなくオリジナル作品です。

とはいえ凄く変わった訳ではなく、
一番の変化はWiiリモコン＋ヌンチャクによる操作でしょう。
リモコンを振り回してゾンビをバッタバッタとなぎ倒していくのは
なかなか爽快感がありました。
クリアすると追加されるキャラには
ショットガンやマシンガンを使える人もおり、
そちらもプレイ感が全然違っていて面白かったです。

ただ
通常攻撃では倒せない敵がいて
貫き手という特殊操作を出せば倒せるのですが、
この技を出すのが非常に困難なため、
結局いつも
長い間暴れていると勝手になってしまう
暴走状態（戦闘力は上がるがだんだんライフが減る）にして倒す羽目になるのが
少々ストレスでした。


とまあ
個人的にはおおむね楽しめたのですが、
オリジナル作品とはいえ
ストーリーは字幕が流れる中
PS2版未経験者には訳の分からない（電波っぽい）内容を
声優が独白していくという安っぽい演出で、
ボス格キャラとの戦闘前に流れるムービーを加えても
話がよく分からない（かつつまらない）のは
ストーリー重視派には耐え難いものがあるんじゃないかと思いました。
ゲーム内容からして
ストーリーはオマケみたいなものと言えなくもないですが、
にしても
もう少し面白くできるんじゃないかなと感じる内容でした。

それから
キャラクターの物足りなさも気になりました。
PS2版のようなシンプルシリーズならいざ知らず、
Wii版はフルプライスで発売されたというのに
ボリューム感やグラフィックなど様々な部分で
PS2版からパワーアップしているようには全く思えませんでした。
リモコン操作にするのに労力がかかったのかも知れませんが
それでフルプライスにされても納得のいくものではないでしょう。

自分は特価の新品を買ったので
値段分はじゅうぶん楽しめましたけれど、
こういうフルプライスに足りないクオリティの物を出していたことが
後に出た
リゾード（DS）のような
ちゃんとした作品がちっとも売れなかった伏線になったんじゃないかな
と思います。

お姉チャンバラ Revolution(特典無し)

• 出版社/メーカー: D3PUBLISHER
• メディア: Video Game

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タグ：お姉チャンバラ

コメント 2

姉チャンシリーズはXBOX以外、ケータイも含めて追っかけてますが
このWii版はある意味、一番勿体無い感じがしました。

実際、Wiiの剣振りアクションの中でも、最も爽快感のある
操作性だと思うのですが、それを活かしたステージが少ない上に
かなり重要な貫き手の操作をWiiリモコンの認識が一番苦手な
Z方向のスライドという部分に持ってきてるのが、失敗かと思います。
（確かにその動きはそういうアクションに近いんですが）
あと、基本的に姉チャンはフルプライス向きの商品じゃないし
そもそも一般向けの商品でもないことが最大の要因ですね。
そこら辺、D3もわかっちゃいるんでしょうけど。

こう言ったゲームのＱＣの難しさは、求めてる人だけを
対象にする訳には行かないとこなんだろうなぁと改めて思った次第です。
まぁとりあえず、客を舐めた商売してたらいかんよなぁというとこに落ち着く訳ですが。

ちなみに咲の体術なら、暴走なしでマッドマンも倒せますよ。
by 湯沢原 (2009-07-25 03:44) 

湯沢原さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
面白さは十分感じるだけに
もう少しいろいろな部分を作り込んでいけば
Wiiの剣劇系ゲームを代表する作品に成り得たと思います。
ステージに関してもそうですね。
広間に来たら閉じこめられて大量のゾンビを全滅させる
というパターンばかりで
ボスが全員プレイヤーキャラということも相まって
マンネリに陥りやすい構成だったと思います。
そういえば
一般層にも手を広げようとして
そちらが不発に終わっただけでなく
コアなファンもついてこなかったというパターン、
ゲーム界には多いですね。
それから
咲の体術についてはTIPSで見ていたのですが、
意地でも貫き手・・・と頑張っておりました（汗）。
あと
記事には書きませんでしたが
TIPSやら何やらを表示させるのも何かと面倒だったので、
もっとスマートなやり方は無かったのかと思いました。
やっぱり全ての元は練り込み不足という事なのかしら。
by どらお (2009-07-25 08:25)